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7月 キュウリの炭酸ガス施用研修会を開催しました
1 ねらいと背景
普及指導課とJA前橋市ではキュウリを重点推進品目として栽培を推進しています。近年の施設キュウリ栽培では、温度や湿度に加え、炭酸ガス濃度をコントロールすることで収穫量増加につなげる管理方法が取り入れられています。前橋市内では、昨年度7戸の生産者が新たに炭酸ガス発生機を導入しました。さらに、複数の生産者から今後の導入希望が出ていることから、炭酸ガス発生機の上手な活用方法について研修を行いました。
2 取り組み内容
今年、炭酸ガス発生機を導入した生産者や導入希望のある生産者、すでに活用している生産者を対象として、7月3日にJA前橋市サポートセンターにて研修会を開催しました。管内の各支所より、生産者25名とJA営農指導員7名が参加しました。昨年度の約3倍の生産者が集まり、キュウリ生産者の関心が高まっていることがわかりました。
炭酸ガス導入直後やこれから導入する生産者が主な対象だったため、比較的わかりやすい基礎的な内容で説明しました。炭酸ガス発生機の機種や使用する時間帯、コスト、ハウス内の空気循環などについて情報提供を行いました。また、炭酸ガス施用の効果を最大限活用するために、植物の気孔を閉じさせないような午前や午後の温湿度管理などを説明しました。今までのキュウリ栽培の温湿度管理とは異なるところもあることから、生産者は熱心に話を聞いていました。生産者からも、ハウスの換気や空気循環について、炭酸ガスのダクト施用について、などの質問が出て、充実した研修会となりました。
3 今後の方向
炭酸ガス発生機を導入し、効果を実感している生産者の中には、環境測定器などを導入して、さらに収穫量を増加させる生産者も出てきています。今年炭酸ガス発生機を導入した生産者も環境測定器の導入に積極的な方もいます。炭酸ガス発生機や環境測定器を活用した環境制御技術が徐々に普及してきています。産地として、出荷量を増やし、生産者所得が増えるように前橋という産地にとって最適な環境制御技術となるよう今後も支援や調査を行っていきます。
研修会の様子