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11月 ナシ園土壌改良による土づくり・施肥個別指導会~高品質な果実の安定生産を目指して~
更新日:2019年12月13日
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1 ねらいと背景
JA前橋市果樹部会ナシ分科会は、高品質果実生産と安定生産のため、毎年土壌分析を実施しています。JA前橋市のナシは、高齢樹が多く、砂壌土に植栽されているため、樹勢が弱くなっている樹が多くあります。
そこで、土壌分析結果に基づいた改良資材の施用による土づくり、砂壌土に適した施肥について個別指導を実施しました。
2 取り組み内容
個別指導会は、10月9日、10日に、普及指導課の果樹担当者2名が、JA前橋市小屋原出張所で、土壌分析を行った31名に対して個別に指導を行いました。
当日は、2班で参加者の過去3年間の分析値の推移と現在の生育状況などの確認を行いました。今年度の分析結果は、加里やリン酸の数値が基準値より高いほ場が多くあり、石灰、苦土が低いほ場が一部ありました。そのため、土壌分析結果に基づく適切な土壌改良資材の選定と投入量について説明しました。参加者は熱心に聞き入り、関心の高さを感じました。
施肥については、近年の秋冬季の気温上昇にともない、花芽の耐凍性が十分に高まらず発芽不良が発生していることから、施肥時期を秋冬季から翌春施用に変更するよう指導しました。
3 今後の方向
JA前橋市果樹部会の活動を支援し、ナシの生産安定につながる産地の活性化を図ります。今後も若木への改植推進を継続し、整枝せん定講習会等の栽培指導を行います。
また、後継者等の担い手育成をねらいとしたナシづくり勉強会を開催し、技術支援を行っていきます。
施肥個別指導会の様子