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11月 急成長する枝物産地を視察~JA前橋市花卉連絡協議会視察研修会~
1 ねらいと背景
管内では赤城南麓の芳賀地区・宮城地区を中心に枝物類の生産が盛んです。昭和20年代から続く歴史のある産地ですが、高齢化が進み、後継者のいない経営体も多いことから、産地存続が危ぶまれています。そこで、定年帰農者を中心とした新規参入により近年急成長している枝物産地であるJA常陸奥久慈枝物部会の視察を普及指導課から提案したところ、JA前橋市花卉連絡協議会として視察研修会を開催することとなりました。
2 取り組み内容
視察研修会は10月16日に開催され、枝物農家を中心に42名の農家が参加しました。普及指導課は、視察先との連絡調整のほか、視察をより有意義なものとするために予習資料を作成・配付し、視察に同行しました。
視察研修会では、JA常陸奥久慈枝物部会の共同促成施設を見学し、産地の活動経過、品質管理、販売対策などについて講義を受け、また将来を見据えた花育やPR活動について紹介してもらいました。その後、ほ場に移動し、栽培の様子も見学しました。
視察を終えて、参加者からは「ほぼゼロからスタートしてここまで成長した枝物産地があることに驚いた」「枝物はやり方次第でまだまだ儲かるとわかった」「産地の活性化には、産地をまとめるリーダーの存在が重要だろう」といった感想が聞かれました。成長を続ける活気ある産地を視察し、参加者は大いに刺激を受けた様子でした。
3 今後の方向
今回の視察を通じて、枝物の可能性、産地の将来について考えてもらえたと思います。
普及指導課は、枝物産地の維持・発展に向けて、今後も情報提供や提案を続けていきます。
視察の様子(ほ場見学)