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11月 第2回シクラメン栄養診断現地検討会の開催~品質の確認と情報共有~
1 ねらいと背景
管内では、8戸のシクラメン生産者が毎年安定した品質のシクラメン生産をすることを目的に、栄養診断に取り組んでいます。今年度は4月10日から栄養診断を開始し、生産者自身が土壌排出液と植物体の硝酸態窒素とリン酸の分析を行いました。また、普及指導課が2週間ごとにそれ以外の項目(pH、EC、カリ)を測定しました。測定値や管理内容に対するコメントは毎週各生産者にFaxで返し、次回の肥培管理や病害虫防除等の管理に役立ててもらいました。
第2回シクラメン栄養診断現地検討会は、栄養診断値と栽培管理方法および出荷間近の生育・開花状況を生産者同士が確認しながら検討する場を設け、意見・情報交換と栽培管理技術の向上を目的に、全員で各ほ場を巡回しました。
2 取り組み経過
令和元年7月3日に第1回シクラメン栄養診断現地検討会を開催し、途中経過を確認・検討しました。第2回シクラメン現地検討会は11月6日に行い、9名(親子での参加あり)が参加しました。各生産者のほ場を巡回した後、栄養診断値や栽培管理方法および生育・開花状況を照らし合わせながら、意見・情報交換を行いました。
普及指導課からは、省エネ対策や出荷開始時期に一番心配される灰色カビ病対策等について説明を行いました。ハウス内の湿度対策には毎年苦労しているため、生産者からも多くの意見が出て、様々な情報交換を行うことが出来ました。また、検討会で、肥培管理と栄養診断値および品質との関係性について確認してもらうことが出来ました。診断値は目標とする指標に近づいており、全体的に品質は良好で順調に開花しました。
3 今後の方向
1月には栄養診断実績検討会を開催し、出荷を終えての意見交換や栄養診断値と栽培管理方法、生育・開花の経過および天候を照らし合わせた検討を行い、総合的に適正管理ができていたか等を検討して次年度の栽培管理・技術向上の資とします。
現地検討会の様子
出荷間近のシクラメン