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12月 ナシの冬季せん定講習会開催~広い側枝間隔で高品質なナシづくり~
更新日:2020年1月10日
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1 ねらいと背景
JA前橋市果樹部会ナシ分科会では、高品質な果実の安定生産をするために、冬季せん定講習会を実施し、ナシの主要品種である「幸水」、「豊水」、「あきづき」のせん定方法について現地で実演指導を行いました。
2 取り組み内容
11月29日、12月4日に木瀬果樹部会員、12月9日に荒砥、粕川果樹部会員を対象に、各生産者のナシほ場で冬季せん定講習会を開催し、58名の生産者が参加しました。
ナシの冬季せん定は、主要品種である「幸水」や「豊水」および「あきづき」のせん定方法について実技指導を行いました。
前橋市のナシは高樹齢で老木が多く、砂壌土に植栽されているため、樹勢が弱くなっている樹が多くあります。「幸水」の樹勢強化ためには予備枝の利用が重要で、予備枝と側枝の配置割合を1対1となることを目安にしました。
また、側枝の間隔は、果そう葉の展葉スペースを確保するために40センチメートル間隔で広めに配置するよう指導しました。
参加者は、せん定前の樹の状態をみながら、せん定程度を確認し、参加者同士で積極的に意見交換する様子が見られ、ナシ栽培への情熱と向上心が伝わってきました。
3 今後の方向
JA前橋市果樹部会の活動を支援し、ナシの生産安定につながる産地の活性化を図ります。今後も病害虫防除講習会やせん定終了後の花芽整理等の栽培指導を行い、技術支援を行っていきます。
冬季せん定講習会の様子