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1月 郷土料理「すいとん」を高校生に伝授~粉食文化を若い世代につなげたい!~
1 ねらいと背景
前橋市は米麦二毛作が盛んな地域であり、小麦粉を使った「粉食文化」が定着しています。しかし、食生活の洋風化や外食・中食の増加により、郷土の粉食料理に接する機会が減っています。
そこで、地場産の小麦粉を使った郷土料理を若い世代に伝える「地域食文化伝承交流会」を開催し、農業理解の促進と地産地消の輪を広げる取り組みを行いました。
2 取り組み内容
中部農村生活アドバイザーの会の女性農業者を講師として、12月19日に県立勢多農林高等学校の食品文化科食品科学コース2年生20名に、県産小麦「さとのそら」を使ったすいとん(中華味・カレ-味・サラダすいとん)作りを体験してもらいました。今回作ってもらった「すいとん」は、若い人においしく食べてほしいと中部農村生活アドバイザーの会が作成したレシピで作りました。
実習後は試食をしながら講師の農村生活アドバイザ-から小麦料理が群馬の伝統食として根付いた背景や県育成品種の小麦の紹介が行われました。「今日作ったもの以外にもトマト味やいろいろな味に合うので、是非おうちでも「すいとん」を作って、家族で食べてください」と呼び掛けがありました。
すいとんを試食した生徒からは、「簡単だったので家でも作ってみたい」、「地域の食材を使った勉強ができよかった」と好評でした。また、生徒からは学校の取組として、地元食材を活用したレシピ開発や地域の特産物を利用した商品開発について紹介があり、交流が図られました。
3 今後の方向
普及指導課では、農村生活アドバイザーが持っている農家生活の知恵を若い世代に伝える場を設け、食文化の橋渡しや地産地消を推進していきます。
地域食文化伝承交流会 開会
「すいとん」づくりの様子