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2月 シクラメン栄養診断実績検討会の開催~品質の安定を目指して~
1 ねらいと背景
シクラメンの肥培管理は気候の年較差による養分要求量の変動が大きいため、要求量を的確に把握できる栄養診断が導入されています。
そこで、高品質・安定生産のための適正管理が出来るよう、今年度の生育ステージごとの実績と課題を参加者全員で確認して出荷品質の振り返りを行い、次年度に活かすことが出来るように実績検討会を開催しました。
2 取り組み成果
普及指導課では、生産者自身の分析結果に基づいた支援とともに、2週間ごとに各生産者を巡回し、栽培管理や生育状況の確認と一定の項目(EC・pH・カリ)を測定して、適正管理のための支援を行い、7月3日と11月6日には現地検討会を行いました。
シクラメン栄養診断実績検討会は、2月4日に前橋合同庁舎内会議室で開催しました。検討会には生産者7名が出席し、普及指導課からは、生育ステージ毎の分析結果や肥培管理の推移及び気象との関係、品質と販売価格における経営内容の見直し等について説明しました。また、自らが測定したデータと基準値との比較や栽培管理内容を振り返り、反省点や次年度の株の仕上げ目標について意見交換を行いました。基準値と重ねた自分の分析結果を見て「夏場の管理を見直したい」などといった声もあり、生産者自身が栽培管理状況を客観的に考える機会となりました。
3 今後の方向
令和元年は、長い梅雨開け後の急激な高温(8月上旬は平年値より4.0度高い)や加温開始時の夜温高により、一部で灰色かび病等の発生がありました。シクラメンの栽培には厳しい環境が多いですが、シクラメンの栄養診断が生産者の経営改善につながるよう、今後も巡回や現地検討会等を通じて支援をしていきます。
栄養診断分析結果の推移
実績検討会の様子