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3月 ブルーベリーの冬季せん定講習会開催~樹勢低下に対応したせん定~
更新日:2020年3月27日
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1 ねらいと背景
渋川地区のブルーベリーは、栽培面積が県内最大の、群馬県を代表するブルーベリー産地です。子持、赤城、小野上、北橘などの各地区で、摘み取りや直売所出荷を中心とした栽培がされていますが、高樹齢化や土壌改良不足などにより樹勢の低下が課題となっています。そこで、冬季せん定講習会を実施し、「おおつぶ星」や「あまつぶ星」などの県育成品種を中心としたせん定方法について現地で実演指導を行いました。
2 取り組み内容
冬季せん定講習会は、2月12日に子持フルーツ組合・子持果実部会員、3月5日に赤城橘果実部会ブルーベリー分科会員を対象に実施し、生産者30人が参加しました。
今年度は、収穫期の長雨と日照不足によりブルーベリー栽培にとって難しい年となりました。また、渋川地域のブルーベリーは県内でも早くに植付けされたこともあり、高樹齢化などから樹勢が低下している園も見られます。高品質果実を生産するためには、樹勢と品種に応じたせん定を行い、定期的な土壌診断と土壌改良が必要であることを指導しました。加えて、気象変化による栽培管理について情報交換を行い、来年度の高品質果実収穫へ向け準備を行いました。
3 今後の方向
渋川地域の各ブルーベリー組織の活動を支援し、高品質なブルーベリーの安定生産、産地の活性化を図ります。今後も病害虫防除やせん定等の栽培指導を行い、適正な樹勢の樹づくり、より高品質な果実の安定生産を目指します。
冬季せん定講習会の様子