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3月 令和元年度前橋市集落営農塾を開催~水田農業におけるスマート農業の活用を考える~
1 ねらいと背景
前橋市内では、現在までに39集落営農法人が立ち上がり、その組織の運営支援等を目的に集落営農塾を開催しています。
水田農業の中心的な担い手である集落営農組織は、高齢化や後継者不足が課題と捉える法人が大半であり、その課題への対応の一つとして、スマート農業技術の活用が期待されています。そこで、今年度は「水田農業におけるスマート農業機械の活用」をテーマとした研修を行いました。
2 取り組み内容
2月18日、JA前橋市本所にて令和元年度前橋市集落営農塾を開催したところ、143名(うち生産者100名)の参加がありました。
研修会では、株式会社関東甲信クボタからスマート農業の取組事例やスマート農機の特性などが紹介されました。また、水田農業で大きな負担となっている水管理作業の軽減対策として期待される水管理システムについて説明を受けました。
その他、スマート農業体験ではほ場管理システムやドローンの展示、アシストスーツの試着体験などを行いました。また、スマート農機の性能を発揮するためにはほ場整備も合わせて検討する必要があることから、中部農村整備課より農地耕作条件改善事業について説明を行いました。普及指導課からは農作業安全や麦の栽培管理に関する情報提供を行いました。
研修に関するアンケート調査では「具体的で必要な情報を得ることができて勉強になった」「身近でわかりやすい研修だった」等の回答があり、評価は概ね好評でした。
3 今後の方向
多くの出席者があり、スマート農業への関心の高さが伺えました。一方、求められる技術は経営体の成熟度によって大きく差が開いてきています。地域や経営体のニーズに応じた研修会の開催方法や内容などを検討し、地域の課題解決に繋がる支援を目指します。
研修風景
アシストスーツの試着体験