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4月 タマネギ黒腐菌核病対策現地検討会~継続可能な防除技術の導入に向けて~
更新日:2020年5月8日
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1 ねらいと背景
管内重点品目のひとつであるタマネギは、管内西部地域を中心に基幹作物として定着していますが、近年はタマネギ黒腐菌核病の被害が拡大しており、低コストかつ省力的な防除対策の導入が求められています。
普及指導課では、平成29年度から継続して防除効果の確認調査をしている現地実証ほにおいて処理方法と防除効果に関する検討会を開催しました。
2 取り組み内容
令和元年度は1.連続マルチ畝内土壌消毒区(令和元年度バスアミド、平成30年度バスアミド、平成29年度キルパー)、2.マルチ畝内土壌消毒+緑肥区(令和元年度バスアミド、平成30年度緑肥、平成29年度キルパー)、3.休耕+緑肥区(令和元年度無処理、平成30年度緑肥、平成29年度無処理)を設置して防除効果を確認しました。マルチ畝内処理は定植1ヶ月前までに定植用マルチを用いて処理を行うため、資材代や作業労力は慣行のままで、農薬代は全面処理に比べて約65パーセントとなりました。
4月7日に開催した現地検討会には、生産者およびJA営農指導員など25名が参加し、各区の経過とマルチ畝内土壌消毒の処理方法について情報提供を行ったほか、生育状況等について情報交換を行いました。
3 今後の方向
タマネギ黒腐菌核病は単年度で完全に防除することは困難なため、地域全体で実施可能な簡易かつ低コストな防除対策を導入し、一定の出荷物を確保し、生産者の所得向上に繋がるよう技術の改良と普及に取り組みます。
現地検討会の様子