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8月 キュウリの収量増加に向けた勉強会を実施
1 ねらいと背景
当課とJA前橋市ではキュウリを重点推進品目に位置づけ、産地振興に取り組んでいます。今年度、JA前橋市や全農ぐんまと連携し、キュウリ生産者同士が環境制御技術について率直に意見交換するための場として勉強会を開催しました。
勉強会では、参加者が収量増加を図るため、各自の栽培管理作業と環境データを比較しながら意見交換することで、それぞれのハウスにおける環境制御技術の取り入れ方を検討しました。
2 取り組み内容
令和2年1月15日に勉強会の事前説明会を行いました。ここで、この会の目的や参加条件、月1回程度の現地講習会を行いながら意見交換を行うこと、各関係機関がどんな支援を行うか、などを説明し、12名が参加することとなりました。
その後、参加者を対象にJAと当課で2週間ごとに巡回し、その時々の疑問点の収集と生育や土壌調査を行いました。2月と3月には、現地検討会を行い、それぞれ9名、10名が参加しました。現地検討会では、ほ場の生育状態を観察したり、生育調査結果や出荷量、栽培環境データを参加者同士で比較したりしました。その時期に疑問に感じていることを生産者同士で意見交換でき、すぐに管理作業に活かすことができました。
4月以降は新型コロナの影響により集まって検討できなくなってしまいましたが、巡回の中で検討会で使用する資料を配付することで対応しました。
7月17日には、11名が参加した実績検討会を開催しました。参加者の平均反収は前年比96.6パーセントと目標達成できませんでしたが、環境制御技術への理解を深めることができました。また、カーテンを開ける時間による湿度への影響や換気量が多いときのカーテンによる保湿、時期ごとのかん水量、炭酸ガス発生機の使用開始時期、早朝加温、水持ちのよい土壌の作り方など具体的な栽培管理に対して意見交換することができました。
3 今後の方向
終了後に行ったアンケートでもほぼ全員から次回開催への参加希望が出ており、今後も継続して勉強会を開催していく予定です。
また、次期作では、今期作での課題を整理し収量増加につながるように関係機関と連携して取り組んでいきます。
さらに、キュウリ産地全体へ技術を波及できるように努めていきます。
現地検討会の様子