本文
9月 ナシ園における中型獣被害防止対策の現地研修会開催~ハクビシンやアライグマ対策に有効な対策とは~
1 ねらいと背景
前橋市上大島地区では、近年ハクビシンやアライグマ等によるナシの食害が増加しており、その対策が課題となっています。
そこで、平成30年度から「鳥獣害に強い集落づくり支援事業」を活用し、電気柵による侵入防止と箱檻による捕獲を組み合わせた被害防止対策に取り組んでいます。
この対策を被害防止対策に取り組めていない地域に波及させるために、現地研修会を開催しました。
2 取り組み内容
JA前橋市木瀬果樹部会を対象に、前橋市上大島町のナシ園で「ナシ園における中型獣被害防止対策」の現地研修会を9月10日に開催しました。
研修会では、鳥獣被害対策支援センターの担当者が、中型獣の特徴や被害対策や電気柵設置のポイントについての説明し、その後、現地の設置状況を確認しました。
普及指導課からは、現地で取り組んだ電気柵「楽落くん」(トリカルネットを利用)の設置方法と設置後の効果について説明し、留意点等を生産者に周知しました。
電気柵と箱檻を設置した生産者からは、まだ捕獲はできていないが「果実の被害が減少した」「電気柵が低く、またいで園に入れるので作業がやりやすい」「短時間で設置ができる」との声がありました。参加した生産者からは「価格はいくらか」「除草が大変そう」「電気柵本器の電池寿命はどのくらいか」等の質問もあり、熱心な意見交換が行われました。
3 今後の方向
今後も被害対策を実施した果樹園を拠点に、被害防止対策に取り組めていないJA前橋市木瀬果樹部会員に対策が広がるよう、関係機関と連携して推進していきます。
電気柵の設置状況を確認する参加者