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11月 第2回シクラメン栄養診断現地検討会の開催~栽培管理経過と品質の確認~
1 ねらいと背景
中部管内では、8戸のシクラメン生産者が毎年安定した高品質のシクラメン生産を目的に、栄養診断に取り組んでいます。今年度は4月14日から栄養診断を開始し、生産者自身が土壌排出液と植物体の硝酸態窒素とリン酸の分析に取り組んできました。普及指導課では、隔週で各生産者のpH、EC、カリを測定し、測定値や管理内容をまとめコメントを付け、Faxで返し、生育期ごとの肥培管理や病害虫防除等に役立ててもらっています。
2 取り組み経過
生育の途中経過を確認、検討した「第1回シクラメン栄養診断現地検討会」(7月7日開催)に続き、「第2回シクラメン栄養診断現地検討会」は10月28日に開催しました。当日は、10名(2組親子)が参加し、各生産者のほ場を巡回後、栄養診断結果や栽培管理方法と生育・開花状況を照らし合わせながら、意見・情報交換を行いました。今年は、全体的に品質は良好で順調に生育しており、診断値は各自が目標とする指標に近づいていました。普及指導課からは、出荷開始時期に一番心配される灰色カビ病対策や今後の肥培管理等について指導しました。コロナ禍で行事が少ない中、「久し振りにほ場を見たり話が出来て良かった」と言った声が聞かれ、生産者同士は各ほ場で活発な情報交換を行っていました。
3 今後の方向
1月には実績検討会を計画しており、コロナによる販売への影響、栄養診断結に基づく肥培管理、生育や気象の経過を総合的に照らし合わせ、次年度の栽培管理に反映させることで、高品質生産を支援していきます。
現地検討会の様子