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【5月】ゴボウ畑の害虫(ヒョウタンゾウムシ)の適期防除の取り組み
更新日:2017年8月16日
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ゴボウを食害するヒョウタンゾウムシ類の越冬成虫の発生状況を調査し、発生開始時期の把握に努め、適期の防除を推進しています。
1 ねらいと背景
佐波伊勢崎地域は、古くからの夏ゴボウ産地ですが、近年主要害虫であるヒョウタンゾウムシ類の発生が早まっており、収穫が皆無となるような甚大な被害もみられます。ヒョウタンゾウムシ類は、越冬成虫が春から夏にかけて土中に産卵し孵化した幼虫がゴボウの根部を食害し被害を与えます。そのため、越冬成虫の発生開始時期に防除することが被害防止に有効です。しかし、越冬成虫の発生は気候による年次変動が大きいため、成虫の発生を調査し、適期防除にむけて情報提供を行いました。
2 取り組み内容
平成27年からゴボウ圃場に市販のプラスチックコップを塩ビ管にはめ込んだ簡易のピットホールトラップ(落とし穴)を設置し、定期的に調査し、越冬成虫が地上に現れる時期を把握しています。今年は、昨年より1週間遅く4月27日に初めて成虫を捕獲したため、翌日に「佐波伊勢崎ゴボウ情報」を発行し、生産者に呼びかけました。
3 今後の方向
ヒョウタンゾウムシは、多種類の作物に寄生し、隣接する圃場や雑草地に徐々に拡大することが知られています。被害の拡大を防ぐため、JAと連携してヒョウタンゾウムシの発生状況を確認し、適期防除を推進していきます。
ゴボウ畑のヒョウタンゾウムシ調査中
ピットホールトラップと捕獲したヒョウタンゾウムシ