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【10月】JA佐波伊勢崎露地ナス現地研修会の開催
JA佐波伊勢崎園芸協議会露地ナス専門部会を対象とした露地ナス現地研修会を開催し、技術の高位平準化やIPM技術の普及、各地域の生産者どうしの交流を図りました。
1 ねらいと背景
JA佐波伊勢崎管内では露地ナスの栽培が盛んな地域であり、県内でも有数の産地となっています。JA佐波伊勢崎では今まで5営農センターごとに現地研修会などで技術指導を図っており、地域によって技術差が見られていました。しかし、平成29年4月から「なす・きゅうり選果場」の稼動が始まり、その利用者が管内全域となったことをきっかけに、技術の高位平準化や新技術の共有等が求められています。そこで、JA佐波伊勢崎園芸協会露地ナス専門部会員を対象に、露地ナスの現地研修会を開催して、地域を超えた新技術の導入や生産者同士の情報共有を図りました。
2 取り組み内容
研修会は9月15日(金曜日)にJA佐波伊勢崎園芸協議会露地ナス専門部会員を対象に、開催し、26名の生産者が集まりました。研修会は、最初にあかぼり営農センターに集合し、台風対策や今後の管理等の説明を行ってから現地ほ場に移動しました。現地ほ場は、土着天敵と天敵製剤を組み合わせたIPM実証ほ場、薬剤散布を慣行どおりに行っているほ場の2ヶ所です。農業指導センターからは、天敵活用技術を紹介し、IPM実証ほにおける9月までの途中経過を報告しました。生産者からは、「コストは高いけど、天敵を活用することで防除回数が減ったことがよかった。」との意見をいただきました。天敵であるカブリダニ類を実際に参加者に見てもらうことで、IPM技術に対する生産者の興味・関心を引き出すことができました。
3 今後の方向
まだまだ地域によって導入技術や技術レベルに差がある状態であるため、今後も地域を越えた指導・情報共有を進めていき、技術の高位平準化やIPM技術等の普及を進め、産地の維持・発展を図ります。
IPM実証ほで天敵を探そうとしている様子
生産者らの交流の様子