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6月 ウメの生産環境改善による果実品質の向上

更新日:2017年8月17日 印刷ページ表示

要約

今年度高品質ウメ生産のための実証ほを設置し、課題解決に取り組みました。現在は出荷が終盤となっていますが品質の良いウメが出荷されており、順調に出荷販売されています。

1 背景

本県の基幹果樹であるウメは、省力果樹として西部中山間地域で生ウメ市場出荷を中心に栽培されています。近年、気候の温暖化等の影響で生理障害である陥没症の発生軽減や収穫適期の把握が課題となっています。
そこで、それらの対策を図るため、普及指導課では実証ほを設置するとともに、調査結果を各産地の出荷会議や目揃い会で報告し、ウメの品質向上を図っています。

2 内容

陥没症の発生対策では、高温時に収穫した果実の陥没症発生率等を調査し、収穫適期の把握では5月1日から1週間ごとに、胚乳固化や内果皮硬化、核色を標高別(標高150メートル、250メートル、300メートル)に調査しました。出荷会議等では調査結果をもとに、果実の成熟状況や高温日の収穫方法について注意喚起を図りました。その結果、陥没症のない品質の良いウメを生産出荷できていることから昨年から高単価が続き、生産者の栽培意欲も高まっています。
各地域の出荷会議では近年になく出席者が多く、27年度から取り組んでいる「ウメ産地再生プロジェクト」の活動等の成果が肌で感じられます。

3 今後の課題

今後は一層の品質の高いウメ生産に向け、適期収穫や病害虫防除の実施など技術支援を行います。また、生産安定のために授粉樹や授粉用ミツバチの導入推進、結果枝の更新、老木樹の改植等を進めていきます。

ウメの生産環境改善による果実品質の向上写真1
出荷全体会議の様子

ウメの生産環境改善による果実品質の向上写真2
胚乳固化や内果皮硬化の状況

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