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令和3年度 病害虫情報 第2号(オオタバコガ)
更新日:2021年7月13日
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令和3年度 病害虫情報 第2号 オオタバコガ (PDFファイル:191KB)
オオタバコガの発生量がやや多くなっています
1 現在までの発生状況
- フェロモントラップによる調査において、県内調査地点7か所のうち3地点で平年に比べてやや誘殺数が多くなっています(図1)。
- 今年は、一部地域において早い時期から農作物での発生が見られています。
2 今後の発生傾向
向こう3か月の気象予報(6月25日気象庁発表)によると、7~9月は平均気温が高い確率50%で、オオタバコガの発生に好適な条件が続くと考えられます。
3 予想される被害と防除対策
- オオタバコガ幼虫(写真1)は果実や花蕾、結球の内部に食入する性質がありますので、内部に食入した後は農薬がかかりにくくなります。ふ化してから食入する前の短い期間が防除適期となるので、こまめにほ場を見回り若齢幼虫のうちに防除を行ってください。
- トマトやナス等果菜類の被害果、レタスや花き類等の被害株は、内部に幼虫が生息している場合があるので、必ずほ場外へ持ち出して適切に処分してください。
- 施設栽培では、開口部に防虫ネット等を張り、成虫の侵入を防いでください。
- 農薬の使用に際しては、必ず農薬のラベルに記載されている使用方法、注意事項等を確認して適正に使用してください。
※ 県内調査地点7か所のフェロモントラップ調査の最新情報は病害虫発生予察情報一覧に掲載しています。
図1 オオタバコガ雄成虫の誘殺数 ※調査1地点(太田市前小屋町)を抜粋
写真1 オオタバコガ幼虫