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病害虫発生予察情報 第11号(令和4年2月予報)
更新日:2022年2月9日
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病害虫発生予察情報 第11号 令和4年2月予報 (PDFファイル:187KB)
予報の概要
作物名 | 病害虫名 | 対象地域名 | 発生時期 | 発生量 |
---|---|---|---|---|
施設果菜類 | コナジラミ類 | 施設栽培地帯全域 | 並 | |
灰色かび病 | 施設栽培地帯全域 | 並 | ||
トマト | 疫病 | 施設栽培地帯全域 | 並 | |
キュウリ | べと病 | 施設栽培地帯全域 | 並 | |
うどんこ病 | 施設栽培地帯全域 | 並 | ||
イチゴ | うどんこ病 | 施設栽培地帯全域 | 並 | |
アブラムシ類 | 施設栽培地帯全域 | 並 | ||
ハダニ類 | 施設栽培地帯全域 | 並 |
発生時期の空欄は、既に発生期間になっていることを示す。
主な病害虫の発生予報
1)施設果菜類
発生地域 | 発生時期 | 発生量 |
---|---|---|
施設栽培地帯全域 | 並 |
1 予報の根拠
- 現在までの発生量は平年並であるが、イチゴの一部地域でやや多い。
- 今後1か月の気象予報(2月3日発表)によると、平年と同様に晴れの日が多いが気温は平年並か低くなり、降水量は多くなる見込みである。
《発生しやすい条件:20度前後で、湿度が高く日照が少ない場合》
2 防除上注意すべき事項
- 今後の気温は平年並か低いことが予報されている。保温のために施設を密閉すると施設内が多湿となり発生が助長されるので、多かん水を避け、循環扇や暖房機等を用いた通風を行うなど、施設内の湿度低下に努める。
- 発病葉、発病果や花弁は伝染源となるので、速やかに取り除き、施設外で処分する。
- 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。また、薬剤散布は葉裏まで薬液が十分かかるよう丁寧に行う。
2)イチゴ
発生地域 | 発生時期 | 発生量 |
---|---|---|
施設栽培地帯全域 | 並 |
1 予報の根拠
- 現在までの発生量は平年並である。
- 今後1か月の気象予報(2月3日発表)によると、平年と同様に晴れの日が多いが気温は平年並か低くなり、降水量は多くなる見込みである。
《発生しやすい条件:生育適温(20~30度)で、晴天が続き乾燥条件の場合》
2 防除上注意すべき事項
- ほ場内で局所的に発生することがあるので、ほ場全体をよく観察する。また発生が多くなると防除が困難となるので、早期発見及び早期防除に努める。
- 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。また、薬剤散布は葉裏まで薬液が十分かかるよう丁寧に行う。
- 感受性が低下している薬剤もあるため、効果のある薬剤をよく確認して薬剤散布を行う。
- 天敵を導入しているほ場では、天敵に影響の少ない薬剤を選択して散布する。
その他の病害虫の発生予報
作物名 | 病害虫名 | 発生量 | 特記事項 |
---|---|---|---|
施設果菜類 | コナジラミ類 | 並 | 現在までの発生量は平年並。 タバココナジラミは、トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)、ウリ類退緑黄化ウイルス(CCYV)を伝搬するため、施設内に黄色粘着板を設置するなど、早期発見に努める。 |
トマト | 疫病 | 並 | 現在までの発生量は平年並。 被害茎葉、果実は伝染源となるため速やかに除去し、施設外に持ち出して適切に処分する。 |
キュウリ | べと病 | 並 | 現在までの発生量は平年並。 肥料切れや草勢の衰えにより発生が助長されるため、適切な肥培管理を行う。また、多湿管理下で発生量が増加するため、適切な湿度管理を行う。 |
うどんこ病 | 並 | 現在までの発生量は平年並。 多発してからの薬剤散布は効果が劣るので、発生を認めたら早めに防除する。 |
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イチゴ | うどんこ病 | 並 | 現在までの発生量は平年並。 多発してからの薬剤散布は効果が劣るので、発生を認めたら早めに防除する。 |
アブラムシ類 | 並 | 現在までの発生量は平年並であるが、施設内でスポット的に発生している例も見られる。発生が多くなると防除が困難となるため、早期発見・早期防除に努める。 |
注)各病害虫とも施設内で連続発生しているため、発生時期については省略