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群馬県交通まちづくり戦略-「自動車以外の移動手段」も選択できる社会へ
更新日:2022年5月10日
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群馬県交通まちづくり戦略は、「まちのまとまりをつくり、公共交通でつなぐ」という「ぐんま‟まちづくり”ビジョンの理念を実現し、多様な移動手段を確保するための実行計画です。
群馬県交通まちづくり戦略では、「自動車を使えない県民の移動手段がなくなっていく」という大きな課題に対して、3つの基本方針と目指すべき将来像を掲げています。この3つの基本方針を踏まえ、各種施策を展開していくことで、群馬県が目指すべき将来像“「自動者以外の移動手段」も選択できる社会へ”を実現していきます。
基本方針に基づく戦略
基本方針1「地域的な暮らしの足の確保」
高齢者や高校生などの自動車以外の移動手段を必要とする県民でも、公共交通や地域の支え合いによって生活スタイルに合わせた移動が可能となる環境を整えます。
戦略1-1 多様な移動手段を確保します
- 新たな移動手段の導入
- 自動運転技術の活用
戦略1-2 地域の生活スタイルに合わせた交通体系に見直します
- 地域内のコミュニティバス路線網やダイヤ見直し
- 自転車利用環境の改善
- AIを活用した効率的デマンド交通の運用
基本方針2「基幹公共交通軸の強化・快適化」
鉄道や広域的な幹線バス路線網などの基幹公共交通軸を将来にわたって確保するため、公共交通を快適にすることで自動車からの転換を促すなど、移動手段として認識・選択される環境を整えます。
戦略2-1 基幹公共交通軸へのアクセス性を向上します
- パークアンドライド駐車場の整備
- 駅やバスターミナルの強化・アクセス改善
戦略2-2 鉄道や路線バスの乗換抵抗を減らします
- 乗換抵抗の改善
戦略2-3 鉄道や路線バスの速達性や運行頻度を維持・向上します
- 鉄道や路線バスの運行頻度向上
- 観光利用による鉄道の活性化
- 広域的な幹線バス路線網やダイヤの見直し
- 路線バス運転手確保対策
- バス専用レーン、公共車両優先システム(PTPS)の整備
戦略2-4 鉄道駅やバス停の利用環境を改善します
- 鉄道駅のバリアフリー化
- 主要バス停のバス待ち環境の整備
- バリアフリー車両等の導入支援
戦略2-5 バス利用をわかりやすくします
- 交通系ICカードの導入検討
- バスコンシェルジュ等案内サービスの導入
- 公共交通情報のオープンデータ化の実施
- バスロケーションシステムの導入
戦略2-6 広域観光周遊に対応した移動手段を確保します
- 観光地や鉄道駅を結ぶ自動運転技術の活用
- 複数の観光地を結ぶバス路線の導入検討
- 自転車シェアリングやカーシェアリングなどのラストワンマイルモビリティの導入検討
戦略2-7 公共交通に対する意識を変えます
- 沿線別の戦略的モビリティマネジメントの実施
- 小中高生へのモビリティマネジメント(子どもバス定期、エコ通学等)の実施
- 公共交通の乗り方教室(小学生、高齢者)の実施
基本方針3「まちのまとまりを形成する」
公共交通を軸としたまちづくりを進めることで、限られた行政コストの中でも、公共交通が利用しやすいまちに変えていきます。
戦略3-1 まちの機能を基幹公共交通軸周辺に集めます
- 立地適正化計画の都市機能誘導区域設定
- 公共施設の更新・統廃合に合わせた基幹公共交通軸周辺への誘導
- リノベーションまちづくりの展開や道路空間のオープン化
- 人口低密度地域における小さな拠点の形成
戦略3-2 住宅立地を公共交通の利便性が高い地域に誘導します
- 立地適正化計画の居住誘導区域設定
- まちのまとまりを形成すべきエリアへの土地利用規制の導入
- 開発許可制度の住宅立地基準運用の変更