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環境農林常任委員会(平成24年7月11日)

1 調査目的

 閉会中の委員会活動として、林業振興対策及び食料・農業・農村振興対策について、県内調査を実施し、今後の本県施策の進展に役立てます。

2 調査期日

 平成24年7月11日(水曜日)

3 調査項目

(1)カネコ種苗(株)波志江研究所(伊勢崎市)

 カネコ種苗(株)は、農業関連の総合企業として、農業及び園芸の発展に寄与しており、創業以来100年余の歴史が蓄えた育種・生産・販売の総合力に加え、バイオテクノロジー研究の推進と、栽培環境に変革をもたらす養液栽培にも積極的に取り組み、多くの成果を挙げてきました。
 農業の技術革新は、バイオテクノロジーによってもたらされたといっても過言ではなく、波志江研究所は、こうした技術革新の一翼を担う先端の研究所として、高収量と品質向上をめざすウイルスフリー苗の作出と大量増殖、新品種や育種素材の作出を図る組織培養技術などの多くの研究開発を行っています。
 ついては、今後の農業振興の参考とするため、当該研究所における取り組みの現状等について調査を行いました。

カネコ種苗(株)波志江研究所にての画像
カネコ種苗(株)波志江研究所にて

(2)群馬県中山間地園芸研究センター(沼田市)

 群馬県中山間地園芸研究センターは、昭和35年に群馬県農業試験場沼田果樹試験地として発足して以来、標高200~700メートル程の中山間地域の特性を活かした園芸作物の品種育成や、栽培技術の開発・研究を行ってきました。
 主な研究内容は、リンゴやブルーベリーなどの果樹、及びウドやトマトなどの野菜の新品種育成や安定生産技術確立であり、リンゴでは、「おぜの紅」、「スリムレッド」、「ぐんま名月」、ブルーベリーでは、「はやばや星」、「あまつぶ星」、「おおつぶ星」、ウドでは「利根白」などに代表的される育成品種があります。
 ついては、野菜・果物などの生産振興やブランド化への参考とするため、当該施設の現状等について調査を行いました。

育成品種について説明を受けるの画像
育成品種について説明を受ける

(3)渋川県産材センター(渋川市)

 渋川県産材センターは、群馬県森林組合連合会が森林整備加速化・林業再生基金事業を活用して整備を進めてきたもので、昨年5月から本格稼働し、「森林県ぐんま」から「林業県ぐんま」への原動力の1つとなる施設として大いに期待されています。
 県産材は、県内の木材使用量のうち約3割しか使われておらず、また、手入れが行き届かずに荒廃した森林も多くあるなどの状況であるが、当該センターにおいては、A・B・C材を無選別で一括定価格で買い取り、全て無駄なく資源化できることが特徴であり、A材、B材は柱材および集成材ラミナ材として販売し、C材は製紙用チップとして加工し販売されている。また、これまで林地残材となっていたD材も受け入れる県内唯一の施設です。
 ついては、今後の林業振興の参考とするため、当該施設の現状等について調査を行いました。

チップヤードについて説明を受けるの画像
チップヤードについて説明を受ける

4 出席委員

 委員長:大林俊一、副委員長:高田勝浩
 委員:腰塚誠、委員:塚越紀一、委員:久保田順一郎、委員:星野寛、委員:新井雅博、委員:笹川博義、委員:水野俊雄、委員:金子渡


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