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厚生文化常任委員会(生活文化部関係)(平成24年12月6日)

1.開催日時

 平成24年12月6日(木曜日)10時00分~11時31分

2.開催場所

 402委員会室

3.出席委員

 委員長:星名建市、副委員長:岸善一郎
 委員:中沢丈一、委員:田所三千男、委員:塚原仁、委員:橋爪洋介、委員:後藤克己、委員:吉山勇、委員:酒井宏明、委員:安孫子哲

4.欠席委員

 なし

5.主な質疑

(1)第181号議案「群馬県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部を改正する条例」について

質問:NPO法人の設立認証等に係る事務の権限移譲について、既に館林市に移譲しているとのことだが、円滑に移譲できたか。県としてどのように対応してきたか。

答弁:館林市については、平成22年4月から移譲している。館林市内のみに事務所を置く法人は17法人あり、うち1法人が権限移譲後に設立されている。移譲に際し事務マニュアル等を提供したほか、移譲後にも相談に応じており、特に問題は生じていない。

質問:今回、玉村町、明和町に新たに移譲するが、メリットとして特徴的な点は何か。

答弁:NPO法人にとっては相談等のための窓口が近くなること、市町村との協働につながること等のメリットがある。また、市町村にとってはNPOとの協働が促進できることと、市民活動の理解が深まること等がある。

質問:移譲した市町村に対しては、県としてフォローしていく必要があると思うが、財政支援や人的支援など、サポートについての考えはどのようか。

答弁:事務マニュアルの提供等、移譲がスタートするまでの事前の支援を行うほか、随時、疑問点等への相談を受けていく。また、事務処理特例交付金による財政的支援も行っていく。

(2)群馬県文化振興指針(仮称)について

質問:県民等の意識調査では、「子どもたちが文化芸術に触れる機会の提供」の重要度は高いが、満足度は低いということである。芸術教育の推進は教育委員会と連携して行っている思うが、どのような取組を行っているか。

答弁:教育委員会と連携として、群馬交響楽団による移動音楽教室、アマチュア団体を学校へ派遣し子どもたちに芸術文化を知ってもらう「はじめての文化体験事業」、伝統文化の鑑賞体験ということで小中学校伝統芸能教室などの事業を行っている。また、『「上毛かるた」で見つける群馬のすがた』という副読本を平成21年度に作成し、県内の小学校4年生に配付をしている。今年度は、東国文化副読本を作成し、来年度以降に中学校1年生を対象に配付する予定で作成を進めている。

質問:様々な取組を行っている中で満足度が低いということをどのように捉えているか。

答弁:満足度が低いのは意外であった。既存事業の周知を引き続き行っていきたい。

(3)高齢者の振り込め詐欺等からの被害防止対策について

質問:11月に入って振り込め詐欺事件が多発したことを受け、県警では緊急の対策会議を開き、金融機関に対し協力を求めたとの報道があるが、警察とどのような連携をしているか。

答弁:高齢者の被害防止にあたっては、行政、警察、民生委員協議会などの関係団体をメンバーとして「群馬県高齢者等消費者被害防止対策連絡会議」を開催し、この会議で取組方針を決定し、講演会の開催やリーフレットの作成などにより、注意喚起や啓発を行っている。
 警察との連携としては、犯罪の疑いのある悪質な事案については、平成23年10月から消費生活侵害事犯として、相談者の了解を得た上で、警察へ情報提供を行っており、これまでに44件提供している。
 県民防犯推進室には、警察官1名が出向して来ており、常に情報交換を行い、相談しながら事業を行っている。先日も太田で「ぐんま防犯フェア」を開催し、振り込め詐欺被害防止の啓発を行った。

質問:被害が発生したときにいかに早く動くかが重要と考えるが、緊急非常事態の場合にはどのように対応しているか。

答弁:緊急お知らせファックスやメルマガなどにより随時情報発信し、注意喚起や啓発を行っている。

(4)群馬交響楽団について

質問:群馬交響楽団は他県の交響楽団と成り立ちが違うと思う。群馬交響楽団について、この点を踏まえて群馬県文化振興指針に位置づけるべきと思うが、どのように位置付けているか。

答弁:群馬交響楽団は、地方オーケストラでは一番古い歴史を持っており、移動音楽教室を基盤として活動をしてきている。指針では「群馬特有の文化の振興」でしっかり位置づけ、継続した支援をしていきたい。

質問:補助金が高いか安いかという問題ではないと思う。教育的な要素が強い事業を行っており、社会貢献活動の側面をもっとPRする必要があると思うがどうか。

答弁:群馬交響楽団のホームページを新しくするなどしているが、まだ足りない部分もあるので、県内・全国に向けて取組を情報発信していきたい。

質問:平成24年度の公的支援額はどのくらいか。

答弁:平成24年度については、県が約286,000千円、高崎市が約46,200千円、合計約332,200千円である。

質問:近年の公的支援の推移はどうなっているか。

答弁:県からの公的支援では、企業局からの補助金を合わせて平成23年度が約280,000千円、平成24年度が約286,000千円である。

質問:子どもたちがクラッシックを聴くチャンスを与えている移動音楽教室への平成23年度、24年度の支援額はいくらか。

答弁:小中学校移動音楽教室への県の支援額は約39,000千円、高校音楽教室については約24,000千円であり、23年度と24年度は同額である。

質問:中期ヴィジョンやアクションプランには、どのようなことが記載されているのか。

答弁:経営改革の一環として平成22年度に中期ヴィジョン、平成23年度にアクションプランを作り、取り組んでいるところである。
 中期ヴィジョンに掲げている5つの戦略として、群響が一流のオーケストラとして芸術文化の鑑賞機会を提供するなど、地域の核になるという「地域文化の創造」、群響が情報発信の基になるという「情報発信・交流の促進」、また、「演奏力・芸術力のレベルアップ」として、音楽責任体制を整えるため大友氏を迎えることから、今後は濃密な指導を受けられ、この戦略は相当進むと考えている。「自立的経営の確立」としては、収入を増やすための県外への営業活動や経費の圧縮等を行い、経営コストの削減に取り組み、そうしたことにより、「県民総支援体制の確立」をすることに取り組んでいる。
 この5つの戦略を総合的に行うことにより、「地域に根ざした日本を代表するオーケストラ」を目標に掲げて、中期ヴィジョンやアクションプランに取り組んでいる。

(5)群馬県文化審議会について

質問:審議会を1回開催したとのことであるが、その概要と今後の開催予定はどうなっているか。

答弁:第1回の文化審議会を7月27日に開催し、各委員から文化に対する考え方、文化振興指針に対する考え方などの意見を聞いた。また、群馬県文化振興指針策定部会、群馬県文化振興基金活用検討部会及び県立美術館・博物館運営検討部会の3つの部会を設置し、指針策定部会については4回、基金活用検討部会及び美術館・博物館運営検討部会についてはそれぞれ1回開催した。なお、審議会は、来年2月に開催し、指針の整理をする予定である。

質問:県ホームページの議事録を見ると、非常に示唆に富んだ発言がある。部会が設置されているものの、審議会での意見を施策に生かすためには、審議会をより多く開催する必要があると思うがどうか。

答弁:必要に応じて部会を開催している。指針の案などは部会以外の委員にも配付して意見をもらっており、情報の共有を図っている。

(6)群馬県文化振興基金について

質問:寄附を募るということであるが、具体的な方法や目標額についてはどうか。

答弁:目標額はまだない。これから方法等を検討する。他県では、市民の寄附に対し同額を市が助成している事例もある。寄附の方法については、他の地方公共団体等の状況を参考にしながら、今後、研究していきたい。

(7)伝統文化の継承支援について

質問:伝統文化といえるものはどういうものがあり、件数としてはどのくらいあるか。

答弁:平成20年度に実施した調査では、民俗芸能は855件、うち220件、24.4%が中断若しくは廃絶となっている。また、祭り・行事は846件、うち中断若しくは廃絶などとなっているのものは8.7%である。

質問:伝統文化の継承に対する支援制度はどのようか。

答弁:群馬のふるさと伝統文化支援事業として、8,000千円の予算で、伝統文化の後継者を養成する事業やこどもたちに伝統文化を体験・習得させる事業、映像で記録を残す事業、伝統文化の継承に必要な道具等を修繕する事業などに対し補助を行っている。

(8)群馬県子ども・若者計画(素案)について

質問:子どもの貧困については、40歳までを対象としたものなのか。

答弁:子ども・若者の成育環境について貧困がどのような問題をもたらすかをとらえるため、一人親世帯が相対的貧困率において50%を超えていることを説明するものである。

質問:計画のなかには貧困問題への対処を具体的にどうするか書かれているのか。

答弁:直接、貧困問題に対して具体的に何かをやるとは書いていない。生まれながらにして親の貧困があるために塾に行けない、体験活動ができないなど、子ども達に格差が生じているため、体験活動などを行うに当たり、これらの状況を考慮して実施する必要があるということを記載している。


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