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薬剤師(環境保全課・佐藤 侑介)

更新日:2023年3月1日 印刷ページ表示

環境保全課 佐藤 侑介

薬剤師(平成30年度)写真
​掲載内容については、平成31年3月現在の情報です。

1 現在の仕事

 工場や事業場に設置されている施設設備からの排出ガスについて、大気汚染等の原因となる化学物質の排出規制を行っています。具体的には、法令で定められている特定の施設設備を工場敷地内に設置する際に事前に届出をしてもらい、化学物質の排出量等が規制値を下回ることなどを確認しています。
 また、建築物等の解体現場からアスベストが飛散するのを防ぐために、大気汚染防止法で解体事業者の義務とされている事前調査や調査結果の掲示について、解体現場への立入検査を行い、遵守状況の確認を行っています。現場で不適又は不十分な事項を見つけた際には、解体事業者に説明して改善するように指導を行っています。

2 職務経歴

職務経歴一覧
年度 所属 説明
平成24年度 衛生環境研究所  河川等公共用水域の水質調査及び工場・事業所排水の水質検査等を担当しました。
平成27年度 薬務課  骨髄移植及び献血の普及啓発や後発医薬品の適正使用を促進するために、県民に広く呼びかける業務を担当しました。
平成29年度 現所属  「1 現在の仕事」のとおり

3 県職員の仕事の魅力・やりがい

 薬剤師職員は一定期間毎に異動を繰り返し、様々な地域で薬事、公衆衛生、環境行政など色々な分野の業務を行うことになります。違う分野の業務を担当する度に新しい知識を習得することができ、また直接県民の役に立つ仕事ができるため、やりがいを感じます。

4 これまでの仕事で印象に残った業務やエピソード等

  1. 衛生環境研究所に配属されて2ヶ月経過した頃に、利根川水系でホルムアルデヒドが検出される事案が発生しました。発生当初はホルムアルデヒドの発生源を特定するために様々な地点で採水した河川水や工場・事業場排水の測定を行いました。事案の対応では日常の測定で必要とされる分析技術以外の技術も求められ、一刻も早く原因を特定するための迅速な対応が求められます。自分が行う分析結果によって、マスメディアで取り上げられるほど重要な県の対応方針が決まるので、自分の責任の大きさを感じました。
  2. 薬務課に在籍していたときに、骨髄移植ドナー支援事業としてドナーへ助成金を交付した市町村に対して県が補助を行う制度の創設に携わりました。県民をはじめ、他所属や市町村担当者など本制度に関わる様々な人に、制度の必要性やその効果を理解してもらえるよう入念な説明等を行いました。そのほか、補助金の要綱作成にあたっては、経験も少ないなかで他県の状況や補助事業要綱などを色々と調べて作成しました。まだ全国でも整備している自治体が少ない先進的な補助事業の創設に携わることができ、貴重な経験ができたと思います。
  3. 環境保全課では、かつて建材に使用されていたアスベストが建築物の解体時に周囲へ飛散しないよう、解体現場で適切に扱われていることを確認するため、現場への立入検査を実施しています。立入検査は週に2日のペースで行っており、今までの所属の中で最も出張が多い仕事です。現場の方々は様々な事情や思いを抱えており、こちらのお願いをすんなり受け入れてくれることばかりではありません。そのような状況でも根気強く説得し、法令を遵守してもらうよう改めてもらうことの難しさを感じています。

5 採用前と採用後のギャップ

 本県薬剤師の業務としては、保健福祉事務所で公衆衛生関係の業務に携わるものだと漠然と思っていました。実際は複数の職場を経験するなかで、薬剤師が担当する業務は思っていた以上に幅広いことを知りました。薬事、食品衛生、環境行政といった様々な分野で、現場の立入検査、県民に対する啓発業務、分析業務、そのほかにも事務所における窓口業務など様々な業務を担当することになります。色々な業務を担当する分、異動したときには業務に関する知識を1から覚え直さなければならないこともあり、大変な面もありますが、自分の視野を広げ成長できる良い機会だと思っています。

6 今後の目標、これから挑戦したいこと

 食品衛生など、まだ配属されたことのない分野も含めて様々な業務を経験するなかで、今後自分の一層追求していきたい業務分野を見つけ、より専門性を深めていけたらと思っています。

7 群馬県職員を志望した理由

 就職活動をしている時は、漠然と民間の製薬会社への就職を考えていました。しかし、そのような企業の大半は東京や大阪などにあり、地元である群馬県のために仕事がしてみたいという想いも心の中にあった私は、色々調べたなかで最終的に群馬県職員を志望しました。

8 受験時に心がけたこと

 教養試験対策としては一般的な公務員試験対策の問題集を繰り返して解きました。面接試験の準備としては、就職活動をする学生向けにインターネットで掲載されている一つ一つの質問に対する自分の考えをまとめ、回答を準備しました。

9 未来の後輩へ

 大学では病院・薬局での実習があるので、病院等で働く方がイメージしやすいと思いますが、県では薬剤師としての専門性を活かすことができる分野がもっと幅広くあります。ぜひ本県薬剤師として一緒に働きませんか。

薬剤師 業務(平成30年度)写真
移動観測車で大気中の汚染物質の測定を行っている様子

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