本文
教育委員会管理課 長谷川 哲士
掲載内容については、令和2年3月現在の情報です。
公立学校施設整備に関する国への補助金事務などを担当しています。学校施設は、児童生徒の学習・生活の場であり、災害時には避難所となる重要な施設です。
学校施設の課題・ニーズは多様化しており、老朽化・耐震化・猛暑対策・統合に伴う施設再編など対応が多岐にわたり、地域ごとに抱えている課題等も異なります。実情に応じた施設整備の実施に際し、国の補助金を活用する場合、交付申請から補助金支出までの各種事務処理や市町村教育委員会を主とする学校設置者への法令等に基づく助言・指導、国との連絡調整を行っています。
年度 | 所属 | 説明 |
---|---|---|
平成26年度 | 工業振興課 | 県が定める次世代産業分野のうち食品産業に関する振興を担当し、セミナー開催や産学連携の推進等を実施しました。 |
平成27年度 | 次世代産業課 | 県が定める次世代産業分野のうちロボット産業に関する振興を担当し、セミナー開催や他分野(主に医療、農業)との連携の推進等を実施しました。 |
平成28年度 | 中央児童相談所 | 子どもの養護や非行等の相談対応、虐待をした保護者への再発防止に向けた支援を担当しました。 |
平成30年度 | 現所属 | 「1現在の仕事」のとおり |
行政が扱う分野は幅が広く、私がこれまでの所属で、産業振興や児童福祉、教育と異なる分野で様々な業務に従事してきたように、多様な経験を積むことができます。
また、それぞれの所属で、企業、大学、医療機関、学校など様々な人や組織と連携しながら仕事をしてきました。さらに、所属の中でも、心理、福祉、保健師、学校事務、建築など様々な職種の職員がいるうえ、同じ行政事務でも数多くの経験をしている職員がおり、多種多様な人と関わり、そして協力を得ながら複眼的に業務を進めることができました。そうした多くの経験・出会いが自らの成長につながることは、この仕事の魅力です。
県の仕事は、貴重な税金を財源に県民と密接に関わっており、社会的な影響力も大きいため、公平性等の広い視点から業務を進める必要があり、大きな責任を感じると同時にやりがいを感じます。
平成30年6月の大阪北部地震により、府内の学校でブロック塀が倒壊し、下敷きとなった小学生が亡くなる事故が起きました。県内でも同様の事故が起こらないよう、学校設置者への通知や担当者会議の開催、国による調査及び臨時特例交付金創設にかかる対応など、係員と協力しながら多岐にわたる業務を迅速かつ正確に実施することが求められました。この経験を通じて、災害や事故が発生してから対応策を講じるまでの一連の対応について学ぶことができました。また、関わった調査が新聞各社等で報じられたため、自分の業務が社会と直結していることを改めて感じました。
児童相談所では、児童や保護者だけでなく、学校や市町村、警察、医療機関など様々な機関と業務を進めていきます。そのなかで、児童や保護者の意向、各機関の意見等を聴取しながら支援方針や処遇を決めますが、児童を取り巻く関係者が多く、ときには意見が一致しないこともあったため、判断に悩むことがありました。全ての意見を尊重しようとすると的確な判断ができず児童の将来に重大な影響を及ぼしてしまいます。多様な意見があるなかでも迅速かつ的確な判断を下すためには、知識や経験等ももちろん大切ですが、「これは子どものためになるか」といった原点に立ち返ることが最も重要であると学び、異動して新しい業務を担当しても、「誰のために行う業務か」を常に意識して取り組むようにしています。
次世代産業分野の振興は、県内中小企業が需要拡大の見込まれる新たな分野に進出できるよう何十年も先を見据えた施策展開が求められます。自分の企画したセミナーなどの事業はすぐに成果が出るものではなく、本当に正しいテーマだったのか不安に思うことも多くありました。しかし、市場の動向などを自分で調査して、群馬県経済の未来に関わる壮大かつ困難なテーマに根気よく前向きに挑戦できたことは、その後の業務に対する姿勢の土台となりました。
専門的な知識や技能等を持っているわけでなく、ただ、「群馬県に貢献したい」「行政に携わりたい」という一心で入庁を志したため、入庁前は県職員としてやっていけるか不安でした。
しかし、新規採用の時からこれまで、私の意見を聞いてもらいながら、密にコミュニケーションを取り、根気よく仕事を教えてもらう機会が多かったことは安心できましたし、サポートしてくれた上司、先輩、同僚に感謝しています。また、研修制度等も整っており、成長の可能性は広がっていると思います。
少子高齢化の進展などにより、社会経済情勢がめまぐるしく変化する中、様々な業務経験や人との出会いを通じて、変化に柔軟に対応し、多角的な視点を持って県民のために働くことができる職員になりたいです。
県の仕事が、特定の分野に限らず様々な業務に携わり、あるいは分野横断的なアプローチをして社会貢献できることに魅力を感じ志望しました。
また、地元である群馬県に貢献したい気持ちがあり、住民との距離も近く、県全体にまたがる広い枠組みで仕事ができる点も県職員を志望した理由です。
筆記試験では、出題範囲が広く時間が限られている中で全ての分野をカバーすることが困難だったため、比較的出題数が多い分野を重点的に勉強しました。また、論文対策として、社会経済の動向について把握しておき、テーマごとに関連知識や自分の考えをまとめておきました。
面接試験では、自分の考えの根拠を明確にしておくとともに、本番でそれらをしっかり伝えるために、ある程度の「慣れ」も大事であると考え、普段から自分の考えを大学で所属していたゼミで説明するほか、模擬面接の機会などをつくり、面接に備えました。
群馬県は、自然豊かで魅力あふれる県です。そんな群馬県をよりよくしたいという思いがあれば、県職員は多様な人や組織と連携しながら群馬県の発展に貢献できる仕事だと思います。ただ同時に、県の仕事は大きな責任を伴うため、苦労することもあるかもしれませんが、その分、仕事を通じて得た経験や出会いが自分の糧となり、やりがいや成長につながると考えています。いつの日か一緒に働くことができる日を心待ちにしています。
先輩職員に相談しながら、業務に取り組んでいます