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東部農業事務所農村整備課 新津 未来
掲載内容については、令和2年3月現在の情報です。
私の所属では、農地や農業水利施設の整備など、農業の生産性の向上や担い手への農地集積を目的とした基盤整備を行っています。そのなかで、私は老朽化した水路トンネルの改修工事等に携わっており、工事発注(設計積算)、工事監督、予算管理及び関係機関との調整・協議などの業務に当たっています。また、主要水門の遠方操作や各水系の水位・雨量情報を集中監視している水管理システムの改修工事も担当しています。
できるだけ現場へ出向いて工事の進捗状況を常に把握するようにし、技術的な判断が必要な場合は施工業者や上司と相談しながら取り組むことで、品質の良い施工ができるよう努めています。
年度 | 所属 | 説明 |
---|---|---|
平成27年度 | 西部農業事務所 農村整備課 |
老朽化した石積農業水路の改修工事や、農地のほ場整備(区画整理)工事を担当しました。 |
平成30年度 | 現所属 | 「1現在の仕事」のとおり |
事業の計画段階から設計、工事の実施まで幅広く業務に携われるところが魅力です。自分が設計から担当している工事で、施工業者等と相談しながらやっとの思いで完成したとき、大きな達成感を感じます。また、完成後には、農家から「整備されて、とても使いやすくなった」とお褒めの言葉をいただくこともあり、この仕事をしていて良かったと感じます。
農業農村整備事業は、農業生産に欠くことのできない農地や農業水利施設等の農業生産基盤を整備・保全していくものであり、仕事の責任が大きいですが、群馬県の農業の生産性の向上を推進するとともに農村地域の振興を支えて、次世代に農業農村を引き継いでいく重要な使命を担っています。
大学で学んだ知識が通用すると思っていましたが、入庁後、仕事で必要な知識のレベルの高さに驚きました。今も日々の仕事のなかで、国の設計基準を確認したり、インターネットで調べたり、先輩職員のアドバイスを受けたりしながら知識を身につけ、課題解決へ向け努力しています。
国家資格である一級土木施工管理技士の取得に挑戦し、さらに専門的な知識を身につけたいと思っています。施工業者とより深い議論をしながら、工事の品質を高めていきたいです。
大学の授業で現在の日本は農業従事者の高齢化が進み、農業の担い手が少なくなっている現状を知り、危機を感じました。大学で学んだ専門分野(農業土木)を生かし、生まれ育った故郷の農業農村のために働きたいと考え、群馬県職員を志望しました。
筆記試験対策は、市販の問題集を繰り返し解き、苦手分野を重点的に勉強しました。面接では、なぜ群馬県職員として働きたいか、自分の考えを整理して、自分の言葉で熱い想いを面接官に伝えました。また、具体的なエピソードを交え、話に説得力をもたせるよう意識しました。
群馬県職員としての仕事は責任も大きく、時には多方面との調整や技術的な課題の検討など大変なこともありますが、やり遂げたときの達成感は格別です。一緒に群馬県の農業農村の未来を支える仕事をしませんか。
ほ場整備で、測量機器により整地完了後の高さを確認中