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畜産農業女子オペレーター研修会が開催されました
要約
農家の機械オペレーターの多くは男性ですが、今後益々、女性が経営の中心的役割を担うことが考えられます。今まで女性を対象とした大型農業機械の操作研修はありませんでしたが、要望を受け、農業機械オペレーター研修会が開催されました。
1.ねらいと背景
輸入配合飼料価格は値下げ傾向にありますが、依然、酪農経営は厳しい状況にあり、吾妻東部地域の若手酪農家有志メンバーは、飼料用トウモロコシと永年牧草の自給飼料生産に取り組んでいます。今回、女性向けに「大型農業機械の操作を勉強したい。」と要望があり、農機メーカーを中心に、基本操作やICT技術の他、農作業安全に係る研修会を開催しました。
2.取り組み成果
研修会は、10月24日に中之条町の酪農家飼料畑において開催し、関係者含め19名の参加がありました。地域の女性農家リーダーが声を掛けてくれたことで、多くの女性酪農家の方が参加してくれました。
研修会では農機メーカーが講師となり、まずトラクターへのプラウの取付方法について説明がありました。次に、自動操舵システム搭載の大型トラクターに乗車し、パワーハローによる播種床形成やプラウ作業を体験しました。その後、普及指導課から農作業安全に係る啓発を行い、特に詰まり除去の際に巻き込まれ事故が発生しているため、必ずエンジンを停止させて作業するよう参加者に周知徹底しました。参加者からは「楽しかった。勉強になった。」等の声が聞かれ、有意義な研修会となりました。
3.今後の方向
農機メーカーでは、今後もこの女性向け農業機械オペレーター研修会の継続的な開催を検討しているます。普及指導課としても関係機関と連携し、農作業事故防止の普及啓発をとおして、畜産農家の経営安定に寄与していきたいと考えています。
作業機メーカー女性担当者による説明の様子
プラウ作業体験の様子