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第33回群馬県青少年健全育成審議会の結果概要(R3.6.22開催)

更新日:2021年8月10日 印刷ページ表示

開催日時

令和3年6月22日(火曜日)から令和3年7月6日(火曜日)まで

開催場所

書面開催(書面審議)

出席委員

大森会長以下16名

事務局

児童福祉・青少年課

傍聴者

なし

議題

「ぐんま子ども・若者未来ビジョン2020」令和2年度(初年度)の取組状況及び 点検・評価(案)について

「ぐんま子ども・若者未来ビジョン2020」の外部評価を行うため、同計画の令和2年度推進状況について事務局から資料の提出を受けました。

主な委員意見(要旨)1

  • 資料1-2 ナンバー7、公立高校において半数以上の高校生がインターンシップに参加していることは素晴らしいことであり、昨今の取組状況を見ると、目標達成もできるのではないかと期待しています。なお、専門高校の生徒の参加が多いと推測され、現在取り組まれているように今後は普通高校の生徒の参加の増加が期待されます。その意味でも、データを学校種で分類していただくと、より目標と課題が明確になるのではないかと思います。
  • 資料1-2 ナンバー9、出生率が伸び悩んでいます。コロナの影響は勘案しなければいけないことは承知しています。そのうえで、関連事業が結婚促進事業ばかりになっていることが少し気になりました。データ上は結婚しているカップルが産む子どもの数が一定数あることがわかっているものの、だからといって結婚すれば生まれるということなのかどうかの精査が必要でしょう。子どもを産み育てやすいと感じる経済的、社会的基盤を醸成することも含めた複合的な事業を掲げることが望まれます。
  • 資料1-2 ナンバー12、夫婦が同じくらい育児を分担する家庭の割合について、目標達成に向けてはより一層の取組と社会環境の醸成が必要ですが、1/4の家庭がそうであるということは評価されてしかるべきと考えます。この数字が増えることは、出生数に影響することもわかっていることです。
  • 資料1-2 ナンバー26、外国人生徒の進路について、進学だけがその道ではありません。要は、外国人生徒たちが日本において幸せな人生を歩めているかということが重要です。そしてその先には行政コストも低減されていくことになるし、多才な人材によるクリエイティブなまちづくりにもつながる可能性もあります。よって、就職率に加えて、定着率などもわかるとなおよいのかもしれないと思います。
    進学についても、一人一人の生徒の将来の選択肢が増えることになりますので、今後もその環境構築に取り組んでいただければ幸いです。

主な委員意見(要旨)2

  • 資料1-2 ナンバー2、ナンバー3、コロナ禍にあり、日々成長発達している子どもたちの体力への影響が気になります。朝食調査と同時に、子どもの遊びや運動に関する実態把握や取組状況等、子どもの体力への影響について検討課題としていただきたいと思います。
  • 資料1-2基本方針2、合計特殊出生率については、地域社会の取組が重要と考えます。ファミリーサポートセンター事業に子育てを支援する方の養成講座がありますが、それに関わりコロナ禍ではありますが約20名の方が参加され熱心に取組む姿から、子育ての担い手として頼もしく感じました。また、産後ケアについても地域の取組が強化されつつあり、安心した子育て環境にすることが合計特殊出生率につながると思います。
  • 資料1-2基本方針3の2、4の1、子どもの学習支援、子ども食堂、子どもの居場所づくりは、「基本の理念」に掲げている「どんな環境に生まれ育ったとしても、誰一人として取り残すことなく、全ての子どもとその家族を対象として、本計画を推進します。」とあります。そのためには、この3事業が推進、充実を図るための重要課題と思います。ぜひ、地域、行政の協働した取組に期待したいです。
  • 2030年までに国際社会が取り組むべき17目標を掲げた国連の「SDGs」の理念『誰ひとり取り残さない』…問題を見逃さない、放置しない、といことが大切と思います。ヤングケアラーの問題、群馬県の実態はどうなのでしょうか。
  • 資料1-3基本方針1、10代の自殺者数について、SNSでつながる子どもたちの友達関係、恋愛、家出、自殺サイト、不安である若者の拠り所ともなっている。SNSでの相談で解決している若者も多くいるのではないか。また身近に相談できる大人がいないことも一因しているといえる。デジタルを活用した自殺対策事業を強化することが大切と思います。
    基本方針2、3、4は、地域社会、行政との協働した事業の展開が望まれます。
  • 資料1-4 ナンバー4、食育推進について、具体的に成果を数値で示せないでしょうか。No.66、生活困窮者自立支援相談事業について、相談対応の件数が入るとさらに現状が理解できると思います。

主な委員意見(要旨)3

  • 各事業ともコロナ禍において、さまざまな対応を求められたことと存じます。そのような環境の中、子どもや家族を支えられた取り組みを高く評価致します。引きつづき、子どもたちが見守られている社会の中で、のびのびと生活している実感を持てるよう、ご支援をお願いいたします。

主な委員意見(要旨)4

  • 基本方針1、10代の自殺者数について、コロナ禍の中で、10代の若者達の悩みを受け止める場所、機会が減っているのではないでしょうか。従来からのケアに加え、年代に合わせた自殺対策としてのデジタル利用は良い試みだと感じます。
  • 基本方針2、合計特殊出生率について、子育てしやすい環境とは…の観点から考えると、働く場所、給与水準、医療 等、様々な障壁をクリアしていかねばならないと感じています。次世代を担う若者たちが、群馬県で子育てをして豊かな人生を送ることができる希望を持てるよう県全体として包括的な施策が必要ではないでしょうか。
  • 基本方針3、生活困窮世帯への学習支援について、子供達への学習支援については、福祉行政からと教育委員会マターとの二本の流れがあります。支援対象が微妙に違っていますが、貧困の連鎖を断ち切るためにも学習支援はとても重要と考えます。子供達への学習支援に加え、保護者の教育資金への不安を取り除くためのケアも合わせて、福祉、教育の両輪での推進が大事ではないでしょうか。
  • 基本方針3、外国人生徒の進学率と全体の進学率の差について、外国人生徒の進学率向上は、閉じられたコミュニティーから、社会との繋がりを持つことで、就職や地域社会での共生、生活困窮からの脱却、犯罪の未然防止などにも役立つことと感じます。生徒だけではなく、保護者のケアが特に重要になってくるものと思われます。
  • 少子高齢化、小家族化のなかで全国的にもヤングケラーの問題が大きくなってきています。埼玉県では条例設置を行い、対応を進めています。群馬県における対応や今後のビジョンなどあればお聞かせください。

主な委員意見(要旨)5

  • 資料1の3ページ目、基本方針3困難な状況を把握し子ども・若者やその家族を支えるの1行目にあります、各施策・担当部署・実施者が連携した「切れ目のない支援」が、これまで以上に重要だと思います。「切れ目のない支援」へ、実際の取り組みはどの様な取り組みをされておりますでしょうか。「全てにおいて切れ目ない支援」とは言いませんが、その確率を高めるためにも、各施策担当部署や実施者が連携のきっかけとなる機会が定期的にあればと思いました。
  • 虐待・貧困・いじめ・不登校など、困難な状況を把握し支援につながると思いますが、資料1の評価対象目標値の達成状況や資料1-2では、基本方針3の前進Bが低く、横ばいC・その他が高い事が気にかかります。
  • 資料1-3,10代の自殺者については、それぞれの方の経緯や状況、環境の変化などが関係している結果でもあり、非常に難しい施策だと思います。コロナウイルス感染症の影響から、子ども・若者を取り巻く環境が変わり、先々に不安を感じたり、生活困窮な状況や、孤立・孤独傾向になりがち等、他にも様々な要因が考えられます。本人の背景や状況は様々で、考えやその先の意見も様々だと思います。だからこそ、「切れ目ない支援」が重要なのではないでしょうか。自殺予防対策や講演などは、実施されていると思いますし、令和2年度の主な取組でも多くの取組が掲載されており、積極的に実施されていると思います。しかしながら、デジタルに偏り過ぎない施策もお願いしたいところです。デジタル活用の取組と人を活用した取組(可能な範囲で、人が関わる)の両面で実施して頂きたい。
    また、デジタルを活用した自殺対策強化とは、どのような内容やツールの範囲が想定されてますでしょうか。デジタルツールを使い、もし施策の広報や呼びかけだけだとしたら、人の温かみが薄いのではないでしょうか。もちろん、対応する人材育成も継続して頂きたいです。

主な委員意見(要旨)6

  • 令和2年度の事業実績一覧(資料1-4及び資料1-5)を見ると、やはり幾つかの項目において、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために行事や施策を「中止した」「見合わせた」「開催はかなわなかった」等と記載されています。コロナ禍においては致し方ないことと十分承知しています。しかし、こうした厳しい環境の中においても、創意工夫して、また、臨機な対応をすることなどにより、施策を、事業を前に推し進めて、本ビジョンが掲げる目的達成のために、子どもたちのために努力、取り組んでいる担当部局があります。そうした部局に対しては、高く評価したいと思います。また、総じて、良くやっていると評価できます。
  • 平時に立てたビジョン、計画を図面どおりに推し進めることも大変大事なことだと思います。しかし、特にこの1年は、「群馬県は有事、コロナ禍においても、緊急的・臨機な対応として、子どもたちのために、子供たちを守るために○○○○○をやった」等と分かるようなことが点検・評価に加わると更に良いのではないでしょうか。トピックス、スポット的でもいいですし、特別な対策等も実施しているのであればそうしたことが分かるような点検・評価になることを希望します。

主な委員意見(要旨)7

  • 資料1-2、基本方針1の1,10代の自殺者数については、コロナ禍の影響があると思いますが、小さいうちから「命の大切さ」について触れていくことが大切だと思います。また、デジタルを活用できない人をどうするのでしょうか。
  • 資料1-2、基本方針3の1、児童虐待死亡件数については、コロナ禍で外出自粛や親や子どもが自宅で共に過ごす時間が延びたことから児童相談所に通告した18歳未満の子どもの人数が全国で10万人を超えたといいます。群馬県ではゼロになる事を願っています。学校・家庭・地域・行政、その他関係機関の早めの対応・連携強化が必要だと思います。

主な委員意見(要旨)8

  • 評価数値が、C、Dとなった目標結果については、コロナ感染の危険という特殊な状況を考えて判断する必要があると思われます。この状況をふまえて、次年度はどう実行してゆけるかを考えなければならないと思いました。

主な委員意見(要旨)9

  • 資料1について、令和2年度の達成度については、46.7%とのことですが、初年度でもあり、計画策定時には考えもしなかった新型コロナ禍の影響を大きく受けた2年度でしたので、達成度が50%を割ってしまったことは当然の結果と思いました。
  • 資料1-3の基本方針3「困難な状況を把握し、子ども・若者やその家族を支える」の項目のうち「生活困窮世帯等への学習支援実施市町村数」について、未実施となっている2町村に対しては、実施できなかった理由等を確認し実施に向けた働きかけを強くお願いしたいと思います。
  • 資料1-4の基本方針3の基本目標3「いじめ・不登校・高校中退者・ひきこもり・ニート等を支援する」(2)不登校、高校中退者、ひきこもり、ニート等への対応について、群馬県青少年育成事業団では、県教委からの委託事業「青少年自立・再学習支援事業」の一環として、該当者を対象とした進路相談会や学校をはじめ、スクールソーシャルワーカー等関係部署や機関と連携して大きな成果をあげており、この事業を通して論を俟つまでもなく、関係部署や機関と連携の大切さを強く感じております。

主な委員意見(要旨)10

  • 評価対象目標値の達成度46.7%の数値は、新型コロナウイルス感染症の影響の中、各分野の努力の現れかと思います。全体を通して、としてきめ細やかな配慮がなされており、担当課のご労苦と努力の賜かと思います。「群馬で生まれ育った子ども達」は恵まれていると思います。通しNo.383、学生発!家族形成応援チャレンジ「群馬で働き、結婚し、子育てする」若者の少子化対策やライフデザインを考える事業を公募により県内の大学等15名のプロジェクトチームにより、企画運営し、情報発信を行った事業は継続し、更に拡大、展開出来ると良いと思います。新型コロナウイルス感染症の中、実施出来ず、残念な事業もありましたが、今後も引き続き目標達成に向け、取組、強化を図って下さい。

主な委員意見(要旨)11

  • 市町村子ども家庭支援総合拠点の設置箇所数、児童虐待死亡件数については評価は前進とのことで、児童虐待予防取組への支援が進んでいる結果と思われます。児童虐待については早急に体制整備をすすめる必要がある問題ですので、令和4年度と言わずに早急に目標数値を達成できるよう今後も強力な取組をお願いします。
  • 生活困窮世帯等への学習支援実施市町村数が横ばいの数になったことについて、取組方針にも記載がありますが、未実施市町村の実情を把握してそれらの事情を踏まえた取組をお願いします。
  • 外国人生徒の進学率と全体の進学率との差について、就職を決めた生徒が増加したとのことですが、やはり県全体の進学率との差が開くのは、外国人生徒への支援が未だ不十分であることを示していると思います。次年度以降も積極的な取組をお願いします。

主な委員意見(要旨)12

  • 障害政策課は「10代の自殺者を令和5年にはゼロ」にするという目標を達成するために、「令和3年度は各種SNSを利用した相談窓口の周知なども検討。デジタルを活用した自殺対策事業を更に強化していく」という。各種SNSは10代の若者に届く、最良のメディアと考える。デジタルを活用した自殺対策事業は、より強化していくことが必要だろう。相談窓口の周知はもちろん大切だが、相談者の思いをしっかり受け止めてくれる「窓口」もより充実させてほしい。デジタルを活用して悩んでいる若者を相談窓口に導く工夫と、相談に耳を傾ける人間の育成が相まって、目標は達成できると考える。

主な委員意見(要旨)13

  • 子ども・若者が「自分らしく生きる土台」をつくる中の、10代の自殺者数が令和2年度の実績で策定時の数値を上回ってしまったことは誠に残念で仕方ありません。昨今、新型コロナウイルス感染症の影響により、子ども・若者が自己肯定感を育む機会となる様々な行事やイベントが中止となり、行動を規制されて外出機会もなくなり、社会生活を通じて人間関係を学ぶことも出来ず、むしろ希薄になっています。そういった状況が悩みを抱える子ども・若者を増やしていると考えます。しかも、悩みを抱えて、誰かに助けてほしくても助けてくれる人との関係を構築出来ずに一人悩み続けて心が壊れていくことになってしまうと想像します。このような社会情勢が10代で自ら命を絶ってしまう子ども・若者の数を増やしているのだと思います。このままでは、10代の自殺者数は減るどころか益々増加傾向を辿ると懸念されるでしょう。今後の取組として、「デジタルを活用した自殺対策事業を強化する」事も重要な取組の一つですが、他にも様々な角度から支援が出来る対策を考える必要があると思います。「こころの教育事業」や「命の大切さを学ぶ教室」の回数を増やすことを検討したり、子ども・若者が自身で考える事が出来る機会をつくることの必要性も感じます。また、悩んでいる子ども・若者のまわりにいる人たちが、彼らの様子に気付き、どうしたら守れる事が出来るかを学べると良いと考えます。

主な委員意見(要旨)14

  • 10代の自殺者数について、こころの健康相談統一ダイヤルなどの、若者に対する電話やLINEでの相談窓口の開所は大変よい試みだと思います。休校中にこのような取組を県のスクールカウンセラーが担当できたら、親近感をもって若者が頼ってくれるのではないかと思いました。
  • 外国籍の児童の不登校に関して、一定の期間、学校に登校しなくなると(欠席期間が続くと)、学校から除籍されてしまうと聞きました。除籍されてしまうと卒業証書等の発行もされない場合もあると伺っております。そのような結果に至らないためにも、きめ細やかな支援をスクールソーシャルワーカーや民生委員の方、県や学校側等でチームで支え支援していける仕組みづくりをお願いいたします。家にも学校にも居場所がない外国籍の若者をつくらないためにも、「群馬に移り住んだからには群馬全体で最後まで支援する」温かい支援を希望します。

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