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平成28年度 ぐんま農業新技術

更新日:2016年5月16日 印刷ページ表示

1.ヤマトイモ「ぐんまとろりん」の効率的な種イモ増殖法

(農業技術センター:園芸部・野菜第一係 連絡先 電話0270-61-0066)
 ヤマトイモ「ぐんまとろりん」の種イモ重量は、首部10グラム、胴部20グラム、尻部30グラム程度に小さく切ることで、増殖効率を標準的な種イモ分割(首部50グラム、胴部60グラム、尻部70グラム)より高めることができる。

2.多段接ぎ木ナスの青枯病発病抑制効果

(農業技術センター:環境部・病害虫係 連絡先 電話0270-62-1059、園芸部・野菜第二係 連絡先 電話0270-61-0066)
 青枯病に対する抵抗性台木「台太郎」を中間台木、半身萎凋病の抵抗性台木「トナシム」などを台木とする多段接ぎ木ナスによって、露地栽培におけるナス青枯病の発病を遅らせることができる。青枯病未発生圃場において、多段接ぎ木ナスは慣行接ぎ木ナスと比較して、可販収量および優良品収量の差はない。

3.キャベツバーティシリウム萎凋病の診断・対策支援技術の確立

(農業技術センター:環境部・病害虫係 連絡先 電話0270-62-1059、高冷地野菜研究センター 連絡先 電話0279-96-1011)
 嬬恋村の夏秋キャベツ栽培において問題となっている、バーティシリウム萎凋病に対して、圃場の診断に基づいて発病のしやすさを評価し、それに合った対策を選ぶことができるマニュアルを作成した。本マニュアルの支援による防除対策の導入で、本病の被害が軽減される。

4.ネギ栽培におけるオオムギ間作による土着天敵を利用したネギアザミウマ密度低減効果

(農業技術センター:環境部・病害虫係 連絡先 電話0270-62-1059)
 ネギの畝間にオオムギ(百万石)を間作することにより、オオムギにネギアザミウマを捕食する土着天敵(クモ類、カブリダニ類、カメムシ類など)が発生し、ネギのネギアザミウマの密度をオオムギ無作付けのときの1/2~1/4程度に減少させることができる。

5.リンゴ新品種「紅鶴(仮称)」の特性

(農業技術センター:中山間地園芸研究センター 連絡先 電話0278-22-3358)
 リンゴ新品種「紅鶴(仮称)」は、着色が良く外観に優れ、果肉は硬く食感良好で、適度な酸味があり、甘味とのバランスが良く食味に優れる。これまでに育成した県オリジナル品種「あかぎ」と「陽光」の端境期である10月上中旬に収穫することができる。

6.微粒剤および粒剤が均一に散布できる新型ロータリーソワーの開発

(農業技術センター:高冷地野菜研究センター 連絡先 電話0279-96-1011)
 これまでのロータリーソワーでは散布できなかった微粒剤が散布でき、既存のロータリーソワーと同等の高い根こぶ病防除効果がある新型ロータリーソワーを松山株式会社と共同で開発した。

7.遺伝子組換えカイコの給餌作業省力化

(蚕糸技術センター:蚕糸研究係 連絡先 電話027-251-5147)
 有用物質生産を目的とした遺伝子組換えカイコ(以下、GMカイコ)の全齢人工飼料育は、すべてが手作業による給餌のため、壮蚕期(4~5齢期)の給餌作業に労力と時間を要する。壮齢期の給餌に普通蚕の稚蚕飼育に使用できる自動給餌機を活用することで、作業時間を手作業の約1/3に短縮でき、飼育規模拡大が可能になる。

8.自然産卵に寄与するヤマメ親魚の放流試験

(水産試験場:川場養魚センター 連絡先 電話0278-52-2007)
 親魚放流とは河川において自然産卵させることを目的に完全に成熟した養殖の親魚を放流する増殖方法である。
 群馬県内河川で、ヤマメ親魚の放流実証試験を行ったところ、親魚の自然産卵が確認され、有効な増殖技術であることを確認した。

9.耳石の微量元素分析によるヤマメの回遊履歴調査

(水産試験場:川場養魚センター 連絡先 電話0278-52-2007)
 海水は淡水よりSr(ストロンチウム)濃度が高いため、海水中で成長したヤマメは耳石中のSr/Ca(カルシウム)比が上昇する。
 利根川で釣獲した大型ヤマメ4検体から耳石を取り出してSr/Ca比を調べたところ、濃度比の上昇が確認され、この大型ヤマメが降海型のサクラマスであることがわかった。

10.湖沼生態系における放射性セシウム動態解析-実効半減期の算出と食性の比較-

(水産試験場:水産環境係 連絡先 電話027-231-2803)
 赤城大沼に生息するワカサギの放射性セシウム(Cs)濃度は、福島第一原発事故後5年が経過した現在、漸減傾向を示している。
 ワカサギにおける実効半減期の算出結果や生息魚類における食性別の放射性Cs濃度を比較することで、汚染の現状把握や将来予測等の参考とする。

11.温暖化と獣害軽減に対応した新たな飼料作物生産体系

(畜産試験場:飼料環境係 連絡先 電話027-288-2222)
 夏季高温となる温暖地中山間地域では、獣害軽減を考慮した新たな飼料作付体系として、スーダン型ソルガム「涼風」とイタリアンライグラス「優春」の年3回刈りで、安定多収栽培ができる。
 「涼風」のダイレクト収穫は、省力化と良質サイレージの安定生産が可能である。

12.乳用牛における自給飼料多給型発酵TMRの給与技術

(畜産試験場:酪農係 連絡先 電話027-288-2222)
 輸入乾牧草やトウモロコシ等の替わりに、水田の二毛作体系で生産した飼料用麦類WCSや飼料用イネWCSと飼料用米など、良質で安全な国産飼料原料を85%以上混合した自給飼料多給型の発酵TMRの調製し、乳牛へ給与して飼料摂取や乳生産への影響を調査した。
 その結果、輸入飼料を給与した場合と同等の乳生産が可能である。

13.雌選別精液の深部注入によるホルスタイン種経産牛の受胎率向上

(畜産試験場:酪農係 連絡先 電話027-288-2222)
 ホルスタイン種経産牛の人工授精において、雌選別精液を子宮角深部に注入することで、一般的なステップ式注入器と比較して受胎率が向上する。

14.新たな「上州地鶏」の能力と特徴

(畜産試験場:養鶏係 連絡先 電話027-288-2222)

 上州地鶏が消費者等のニーズへの対応と産地間競争に勝ち抜くため、交配様式を変更・モデルチェンジし、国内最大級の地鶏として新たにスタートした。

15.飼料用玄米を主体とした採卵鶏幼雛用飼料

(畜産試験場:養鶏係 連絡先 電話027-288-2222)
 飼料用玄米を主体とした採卵鶏幼雛用飼料は、通常の幼雛用飼料より低蛋白質でも、採卵鶏発育指標値と同等以上の発育成績を得ることができる。

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