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雪・風害への備え 農業用ハウス強化マニュアル

令和元年6月

 ハウスを構造強化し、強風や大雪等によるハウスの倒壊や損傷を防止するため、既存ハウスの補強技術を集約したマニュアルを作成しました。風・雪害への強化対策にご活用ください。

生産者自らができるパイプハウスの構造強化対策

筋交いの設置

強風によるハウスの変形抑制

  • 地面へ差し込む角度が緩くなると強度が下がる。
  • 筋交いの下端部が地面から20センチメートル以上差し込まれていないと効果が劣る。
  • 筋交いをアーチパイプと固定する。

アーチパイプの建て方・らせん杭の設置

強風によるハウスの浮き上がり防止

  • アーチパイプの差し込む角度・深さを揃えて、しっかりと埋め込む。
  • らせん杭を1.8~2.7メートル間隔に設置すると、強度がさらに増す。
  • 地耐力の弱い所は、沈下防止パイプの下に20センチメートルほどの溝を切って、「根がらみ」パイプを設置するとよい。

陸ばり等の設置

ハウス屋根部の沈み込みの抑制

  • 陸ばり(タイバー)を全てのアーチパイプにつけた場合
    • → 風への耐力は約6%、雪への耐力は約43%アップ
  • X鋼を全てのアーチパイプにつけた場合:
    • → 風への耐力は約9%、雪への耐力は約65%アップ

 【平成26年2月の大雪被害における施設園芸の被害要因と対策指針より引用】

番線等の設置

ハウス肩部の広がりを抑制

  • 積雪荷重によるハウスの横への広がりを防ぐ。
  • 番線の太さは3ミリメートル程度とする。
  • 止め方の注意として、端末側にUボルトが掛かるように取り付ける。
  • 補強間隔は狭い方が耐力は高まる。
  • マーキングしておくと、ハウスの広がり状況を確認できる。

中柱の設置

ハウス屋根部の沈み込みの抑制

  • 補強間隔は可能な限り短い方が耐力は高まる。
  • 3メートル間隔に設置すると、耐力が25kg/平方メートル向上する。
     【平成26年2月の大雪被害における施設園芸の被害要因と対策指針より引用】
  • 事前準備と設置に若干手間がかかる。
  • 地面と垂直方向には効果が高いが、水平方向にはやや劣るため、他の補強対策と組み合わせる。

妻面の方杖の設置

雪の重みによるハウス中央部からの引っ張りを抑制

強風によるハウスの歪みの防止

  • 妻面は出入口があるなど、構造上強度が劣るため、方杖をして補強する。

大型ハウス(エコノミー・角屋根)の構造強化対策

新設時の強化対策

  1. 柱等の種類と規格変更(予算の範囲で可能な限り)
    •  例1: C鋼からH鋼へ 例2: 鋼材のサイズアップ
  2. 屋根根型では、4寸~5寸の屋根勾配をつける
  3. 沓石はベースコンクリート等で補強する

ハウス基礎の強化

柱の倒れこみや、根元からの折れを抑制

  • 柱と基礎部の接続は、荷重を支える一番重要な部分。
  • 沓石と柱はダブルナットやワシャーナットで止める。
  • さび止め等を塗り、定期的なメンテナンスを実施する。

ブレースによるハウスの変形防止

棟方向のゆがみを抑制

  • 連棟ハウスでは棟方向の柱間2~3スパンおきにダブルブレースを入れて強化する。
  • 角屋根のハウスでは屋根にもブレースを設置することで、変形を防止する。

方杖による妻面の強化

雪の重みによるハウス中央部からの引っ張りを抑制

  • 棟高が高くなるほど、風抵抗が強くなる。
  • 奥行きが長くなるほどハウス中央部からの引っ張る力が強くなる。

陸ばりによる屋根部の強化

ハウス屋根部の沈み込みの抑制

  • 合掌材に強固な陸ばりで、ハウス屋根部とその周辺を強化する。
  • 陸ばりは、合掌材の中央部に入れる。

急な停電に備えて、予備電源の確保を確認しておきましょう!

ハウスの強化とあわせて、リスク軽減のために、園芸施設共済等に加入しましょう!

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このページについてのお問い合わせ

農政部技術支援課
〒371-8570 前橋市大手町1-1-1
電話 027-226-3070
FAX 027-221-8681
E-mail shienka@pref.gunma.lg.jp
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