新規就農者の動向(令和3年度新規就農者実態調査結果について)
1 目的
新規就農者実態調査は、新規就農者の実態を把握し、新たな就農者の確保・育成対策に役立てるために実施しています。
2 調査方法
調査対象者は、令和2年8月2日から令和3年8月1日の間に就農した「45歳未満」及び「45歳以上65歳以下」の新規就農者とし、各農業事務所(普及指導課・地区農業指導センター)が関係機関等から得た情報をもとに調査を実施しました。
3 45歳未満の新規就農者数
- 就農者数は、222人(前年173人)で前年と比較して49人増加しました。
- 経営部門別では、園芸(野菜、果樹、花き)が152人(68%)と最も多く、次に畜産(酪農、肉牛、養豚、養鶏)の36人(16%)、米麦は16人(7%)でした。
- 就農形態別では、農家子弟(農家出身)と新規参入(非農家)を合わせた自営就農が121人(55%)、雇用就農が101人(45%)でした。
区分 | 自営就農 | 雇用就農 | 合計 | (参考) 令和2年度 |
||
---|---|---|---|---|---|---|
農家子弟 | 新規参入 | 小計 | ||||
米麦 | 6 | 0 | 6 | 10 | 16 | 7 |
園芸 | 66 | 33 | 99 | 53 | 152 | 114 |
畜産 | 6 | 0 | 6 | 30 | 36 | 32 |
その他 | 10 | 0 | 10 | 8 | 18 | 20 |
合計 | 88 | 33 | 121 | 101 | 222 | 173 |
(参考) 令和2年度 |
66 | 31 | 97 | 76 | 173 |
4 45歳以上65歳以下の新規就農者数
- 就農者数は75人で、前年と比較して25名増加しました。
- 経営部門別では、園芸が最も多く58人(77%)でした。
- 就農形態別では、自営就農が66名(88%)、雇用就農者が9名(12%)でした。自営就農のうち、農家子弟が56人で28名増加し、新規参入は10人でした。
区分 | 自営就農 | 雇用就農 | 合計 | (参考) 令和2年度 |
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---|---|---|---|---|---|---|
農家子弟 | 新規参入 | 小計 | ||||
米麦 | 5 | 1 | 6 | 0 | 6 | 3 |
園芸 | 45 | 9 | 54 | 4 | 58 | 32 |
畜産 | 1 | 0 | 1 | 3 | 4 | 3 |
その他 | 5 | 0 | 5 | 2 | 7 | 12 |
合計 | 56 | 10 | 66 | 9 | 75 | 50 |
(参考) 令和2年度 |
28 | 9 | 37 | 13 | 50 |
5 新規就農者確保に向けて
県では、群馬県農業農村振興計画2021-2025において、45歳未満の新規就農者の確保目標値を年間170人(5年間で850人)としています。目標の達成に向けて、高校生を対象にしたセミナーの開催、農業体験の開催、県内外での就農相談会を増やすとともに、産地に就農できる仕組みづくり(産地の受入体制整備)などに取り組んでいきます。