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吾妻の花き

更新日:2019年4月11日 印刷ページ表示

 吾妻地域では現在約250戸の農家が花き栽培に取り組んでいます。主な栽培品目は、スプレーギクを中心としたキク類やスイセン、宿根草・山野草などで、立地条件を生かした高品質な切り花は市場でも高い評価を得ています。

1.スプレーギク

 スプレーギクはキクの仲間で、花がスプレー状に咲くので、この名が付きました。種類は大変多く、東吾妻町、中之条町を中心に、250種類以上が作られています。
 吾妻地域の夏は平坦地に比較して涼しく、色鮮やかなスプレーギクは市場でも高い評価を得ています。近年は夏期の高温など栽培環境も変わってきており、農業事務所ではキク類の品質をより向上させるため、被覆資材の検討や総合防除の推進を行っています。
 開花(出荷)時期は6月~11月です。

スプレーギクの栽培ほ場の写真
スプレーギクの栽培ほ場

出荷を迎えたスプレーギクの写真
出荷を迎えたスプレーギク

2.スイセン

 スイセンは東吾妻町を中心に栽培され、ラッパスイセンは国内でも有数の産地であり、全国の市場から注目されています。品種は黄色の「フォーチュン」「ガーデンジャイアント」を中心に、「ピンクチャーム」や「アイスフォーリス」などが栽培されています。
 開花(出荷)時期は12月~4月で、毎年4月上旬にスイセン祭り(東吾妻町)が行われます。

出荷前のスイセン写真
出荷前のスイセン

3.宿根草・山野草

 宿根草・山野草の切り花は、中之条町六合地区を中心に産地化されています。平成元年頃より切り花としての山野草栽培が始まり、現在では64名の農家が「アルケミラ」「セダム」「クリスマスローズ」「アカツル」「アストランティア」「ヒメヒマワリ」等の品目を出荷しています。一年を通して出荷がありますが、8月~9月中旬は最も花の種類が多い時期で、農家の人たちは色とりどりの花の中で出荷作業に追われます。
 現在、出荷期間が夏期に集中しているため、促成・抑制技術の導入により、主要な品目は周年出荷を目指し、経営の安定化を図っています。

母の日に人気のアルケミラ写真
母の日に人気のアルケミラ

出荷を迎えた「アストランティア」の写真
出荷を迎えた「アストランティア」