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鳥獣被害対策支援センター活動報告(平成31年度4月~9月)

  1. 侵入防止柵について養豚関係者へ研修を開催
  2. 適正管理検討委員会専門部会の開催
  3. 農林大学校鳥獣被害対策実習
  4. 令和元年度ニホンザル広域連携情報交換会の開催
  5. 群馬県鳥獣被害対策推進条例説明会の開催
  6. イノシシ等市街地出没対応研修を伊勢崎市で開催
  7. 電気止め刺し器研修の実施概要
  8. 金山イノシシ対策現地調査、関係者打ち合わせを実施
  9. カワウコロニー(真壁調整池)での追い払いの実施

1 侵入防止柵について養豚関係者へ研修を開催

1 ねらいと背景

 豚コレラの感染被害が拡大していく中、野生イノシシがウイルスを媒介している可能性が高いことが推測されていますが、他の野生鳥獣がウイルスを運搬してブタへ感染させた可能性も指摘されています。県内養豚場への豚コレラウイルスの侵入を防ぐためには、鳥獣被害対策の手法も活用して、養豚場内への野生鳥獣侵入防止を図ることが必要と考えられます。この度、群馬県養豚協会から県内イノシシの状況と侵入防止柵について研修を願うとの依頼がありましたので対策支援係が対応しました。

2 取り組み経過及び成果

 6月7日(金)の養豚協会の総会終了後、引き続き養豚基礎セミナーが開催され、生産者を含む53名の参加がありました。当センターからはイノシシの生態や侵入防止柵の種類と特徴、電気柵の仕組みと注意点などを中心に説明し、対象とする鳥獣を明確にして、適切な侵入防止柵を設置する守るだけで無く環境整備や捕獲など3つの対策を組み合わせることが効果を高める地域ぐるみの対策実施について、理解を促しました。捕獲方法やイノシシの生態に関する質問もあり、現場には危機感があることが伝わってきました。

3 今後の課題

 防疫担当部署と連携して、助言等の支援を適宜行っていきます。

令和元年7月5日
情報作成者:対策支援係

2 適正管理検討委員会専門部会の開催

1 ねらいと背景

 県では、科学的、計画的な野生鳥獣の個体群管理等により、農林業被害の減少及び自然然生態系の保全を図るため、鳥獣保護管理法に基づく6鳥獣種(ニホンジカ、イノシシ、ニホンザル、ツキノワグマ、ニホンカモシカ、カワウ)の適正管理計画第二種特定鳥獣管理計画を策定しています。ニホンジカ、イノシシでは、国の方針抜本的な鳥獣捕獲強化対策(平成25年12月)に準じ、生息頭数を10年後(令和5年度)までに半減させることを目標として年間捕獲目標頭数を定めています。

2 内容及び成果

 今年度、ニホンジカ(第五期)及びイノシシ(第三期)の次期適正管理計画を策定するため、県庁内関係部局をはじめ、野生鳥獣の管理に関する学識経験者を交えた第1回専門部会を開催し、管理の基本方針や目標の設定等について検討しました。
近年、農林業被害額は減少傾向にありますが、最新の生息数の推計ではニホンジカ、イノシシともに生息数の増加が見込まれることから、さらなる捕獲強化等の計画づくりが必要となります。

3 今後の取組

 次期計画の策定に向け、引き続き専門部会を開催し、科学的な知見に基づく効果的な被害対策等を検討していきます。さらに、関係団体等と の総合的な調整や合意形成も図りながら、群馬県の現状に即した実効性のある適正管理計画の策定を進めていきます。

令和元年7月5日
情報作成者:企画管理係

3 農林大学校鳥獣被害対策実習

1 ねらいと背景

 鳥獣センターでは、農林大学校一年生全員を対象に、農林業すべてに係わる問題である鳥獣被害対策講義を行っています。被害の実態把握に必要な集落環境調査と被害防止対策の一つである電気柵設置実習を行い、将来農林業分野で活躍する生徒一人ひとりに鳥獣被害対策の実践的知識を身につけてもらうことで被害減少に寄与するものと期待されます。

2 内容及び成果

 電気柵設置は6月10日(月)に2班に分かれて行いました。支柱を立てる人、ガイシをつける人、柵線を張る人等に分かれて作業を進めました。最初は皆戸惑っていましたが、何度か作業を進めるうちに慣れて設置は完了し、最後にセンター職員が電気柵本器を設置し、通電を確認して終了しました。
集落環境調査は6月17日(月)にスライドを用いて室内講義を行いました。加害獣の特定動物が来る方向や隠れ場所の特定対策は集落ぐるみで行うなど被害実態把握のポイントや対策方法について説明しました。また、農林大学校内の獣類出没調査で確認された足跡や糞、獣道あるいはセンサーカメラによる映像を見て、出没場所や獣種を特定する方法を学びました。身近な環境に夜な夜な現れる動物の様子や残されている痕跡に、学生は意外さを感じているようでした。

3 今後の取組

 実習は鳥獣被害対策を実感してもらうために大変有益であり、今後も内容の充実を図りつつ支援していきます。

令和元年年7月5日
情報作成者:対策支援係

4 令和元年度ニホンザル広域連携情報交換会の開催

1 ねらいと背景

 ニホンザルは、群れで一定の生息域を持って行動し、群れによっては市町村区域を越え広域に被害を及ぼします。県ではニホンザル定着地域と未だ定着していない地域の境を拡大防止ラインに設定し、定着させない地域を対策重点地域として、関係機関の連携による対策を強化しています。そこで、当センターでは、市町村間で情報交換、協議を行う場を設定し、市町村による継続的で広域的な被害対策の推進を支援しています。

2 内容及び成果

 情報交換会は、生息状況などからニホンザルの生息する地域を6ブロックに分け、平成28年度からニホンザル広域連携情報交換会として開催してきました。本年度は、6月18日から7月11日にかけて、東吾妻町、みどり市、富岡市、川場村を会場として全4回開催し、計17市町村が参加しました。各市町村からは、加害するサルの群れの状況や管理方針などを中心に、様々な意見が出され、活発な意見交換が行われました。群馬県と包括連携協定を締結している日本獣医生命科学大学からは、本県との共同研究の成果としてニホンザルの生態に応じた対策技術」と題して、被害対策に係るアドバイスなどが行われました。また、本年度は、新たに各市町村の特色ある捕獲方法について、現地視察と情報交換を行いました。

3 今後の取組

 今後も継続して情報交換会を開催すると共に、現地視察や研修会などを企画し、各市町村のニホンザルの被害対策を支援していきます。

令和元年7月12日
情報作成者:企画管理係

5 群馬県鳥獣被害対策推進条例説明会の開催

1 ねらいと背景

 野生鳥獣による農林業被害額は年々減少していますが、依然として高い水準にあり、被害軽減の実感がわかないといった声もあります。県議会において、本県の鳥獣被害対策を一層進めるために条例制定が発議され、平成31年4月1日に施行されました。本条例の基本理念に、鳥獣被害対策は県、市町村、県民及び関係団体の協働により、総合的かつ計画的に行うとされており、県では市町村及び関係団体への説明会を開催しました。

2 内容及び成果

 説明会は、条例の基本理念、県の責務、施策の推進等について、市町村長、市町村担当者をはじめ、JA組合長、役員、県認定農業者連絡協議会、県猟友会、県漁業協同組合連合会、各森林組合等関係団体に対して行いました。特に、県は市町村と連携し、しっかり支援を行うこと、対策の担い手となる捕獲等従事者の確保・育成を推進すること等を説明しました。市町村長からは、市町村から十分意見を聞いて施策を進めて欲しいことや猟友会も高齢化が進んでいるので若い狩猟者を育成して欲しいという要望がありました。

3 今後の取組

 県では条例にもとづき、市町村や関係団体等と連携し、捕る守る知るの三つの対策の更なる推進を図っていきます。

令和元年7月8日
情報作成者:所長

6 イノシシ等市街地出没対応研修を伊勢崎市で開催

1 ねらいと背景

 近年頻発している市街地や住宅地等人間の生活環境への大型獣類の出没は、交通事故や人身被害の発生が危惧される重大な事態であり、県としても鳥獣被害対策における重点課題に位置づけて取り組んでいます。昨年度は、市町村や警察、県猟友会、県関係者などに向けて、大型獣の市街地出没対応に関する考え方と題して研修を行い、動物を追いかけない。動物を興奮させない、自由に動き回る獣の捕獲は大変困難なので、狭いところに追い込む、素手は危険。人獣共通感染症に注意を払うことを指導するとともに、関係機関の役割分担等対応体制の構築を促しました。

2 取り組み経過及び成果

 7月10日にイノシシ等市街地出没対応研修を県と伊勢崎市有害鳥獣対策協議会の共催で開催しました。出席者は、協議会構成員のみならず市議会議員や中部管内市町、中部農業事務所等の参加もあり、総勢50名となりました。講師の日本獣医生命科学大学羽山教授からは、河川を移動経路として、一気に町中に出没する大型獣への対応方法について、動画を交えた説得力のある説明があり、出席者は熱心にメモをとっていました。質疑では、対応手法としての麻酔銃に関するものが複数あり、また、マダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)の国内発生状況に関する質問もあるなど、人獣共通感染症の観点からも市街地出没対策の重要性を感じました。

3 今後の課題

 研修会を通じて情報提供するなど、各市町村の実情に合わせた取組を県としても支援していきます。

令和元年7月19日
情報作成者:対策支援係

7 電気止め刺し器研修会を開催しました

1 ねらいと背景

 有害鳥獣捕獲は、被害ほ場周辺等人間の生活環境の近くで捕獲行為を行うため、銃の使用が制限されることが多くなります。その場合、止め刺し手法としてはナイフ等刃物を用いることが多いですが、技術や経験が必要ですし、危険も伴います。今般、有害捕獲における不適切な銃器による止め刺し事案が県内で発生し、自然環境課から7月9日付で注意喚起の文書が発出されたことを受けて、当センターは緊急に研修会を企画し、今後普及が見込まれる電気止め刺し器に関する情報提供を行いました。

2 内容及び成果

 8月7~8日に県内3会場で、全市町村担当者を主対象に標記研修会を開催したところ、猟友会や関係団体を含め合計58名の参加がありました。研修への協力をお願いした(株)末松電子製作所は、国の大規模実証研究における共同研究者の一員として使用者の安全に配慮した電気止め刺し器の開発を行ったメーカーです。当日は、同社の関東営業所中島所長に講師としてお話いただきました。周囲の作業者への配慮として通電中は警告音が鳴ったり、ショート時は自動で電源が切れるなどの作業者の安全性に配慮された機器を実際に間近で見るとともに、大型獣よりも中型獣の方が死ぬまでに時間を要する獣の足下を濡らしておくと、電気の効きが安定するといった数々のノウハウに、一同興味深く聴講していました。また終了後に実際に手にとりながら熱心に質問を続ける担当者もおり、手応えを感じたところです。

3 今後の取組

 普及状況を注視しながら、鳥獣被害対策実施隊研修等のテーマとしてとりあげます。

令和元年8月20日
情報作成者:対策支援係

8 金山イノシシ対策:現地調査、関係者打ち合わせを実施

1 ねらいと背景

太田金山では、これまで継続してきた対策の成果により、イノシシの個体数の減少や生息域の縮小などにより、市街地や農地への出没が抑制され、農作物や人身の被害が減少しています。しかし、個体数が減り生息密度が低くなった状態では、これまでのように順調に捕獲できないという課題があります。そこで、今後より一層効率的に捕獲するため、関係者が集まって捕獲方法などについて現地検討を行いました。

2 取り組み経過及び成果

9月3日、太田市、県自然環境課、鳥獣センター、県猟友会、地元の新田猟友会のほか、金山の生息状況調査の委託業者である(合)AMAC(エーマック)が集まり、センサーカメラ調査データの回収と合わせて、イノシシの掘り返し跡や生息場所の確認を行いました。
その結果、昨年よりもイノシシの生息範囲の縮小及び生息数の減少の可能性を確認することができました。また、カメラ調査により判明した出没回数の多いエリアでは、ワナの設置数を増やすことについて捕獲を担う猟友会との話し合いも行われ、今後の捕獲強化に向け有意義な話し合いとなりました。

3 今後の課題

生息数が少なくなった金山でのより効率的な捕獲方法を検討していくとともに、外部から金山への移入防止についても関係者で検討していきます。

令和2年1月16日
情報作成者:調査研究係

9 カワウコロニー(真壁調整池)での追い払いの実施

1 ねらいと背景

群馬県内において、みどり市の高津戸ダム、高崎市の南陽台、渋川市の真壁調整池がカワウコロニー(繁殖地)として確認されています。これまで高津戸ダム、南陽台において繁殖期における銃器による捕獲(カワウシャープシューティング)を実施してきましたが、真壁調整池では人家、道路等が近く、銃器による捕獲ができないことから、ドライアイスによる繁殖抑制や監視を行ってしてきました。しかし、地元自治会より生活環境被害による対策の要望があり、渋川市、地権者、自治会と打合せを行い、追い払いを実施することとなりました。

2 取り組み経過及び成果

コロニーでの無計画な対策(かく乱)は、カワウの生息地を分散させ、それにより新たなコロニーを作り生息数が増加する可能性があります。そのため、事前に学識経験者の意見等を参考に計画を立案し、関係者への計画の説明、監視等の協力を依頼したうえで、追い払いを実施しました。7月23日より、真壁調整池での営巣木の伐採、テープ張り、ロケット花火による追い払いを開始し、8月28日に追い払い作業を完了することができました。

3 今後の課題

追い払い作業が完了後、現地での観測を実施していますが、カワウの生息は確認されていません。今後は繁殖期に戻ってくるカワウがねぐら、コロニーを作らないよう関係者による監視やロケット花火による追い払いを強化し、対応していきます。

令和元年 1月16日
情報作成者:調査研究係

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