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【9月】子実用トウモロコシ収穫実演会の開催~良質な国産濃厚飼料生産に向けて~

更新日:2022年10月17日 印刷ページ表示

 本年度から東部地域でも子実用トウモロコシのモデル栽培を開始し、8月23日に耕種農家と畜産農家を対象とした収穫実演会を開催しました。収穫や調製方法について、収穫作業の実演を行いつつ情報提供を行いました。

1 ねらいと背景

 畜産業は配合飼料の原料であるトウモロコシなどの穀物飼料の大半を輸入に依存しおり、国では安定して安全な飼料を確保するため、飼料米やエコフィードなど国産濃厚飼料の生産と利用拡大に向けた施策をすすめています。そのなかでも子実用トウモロコシは、水稲と比較して少ない労働力で栽培できる労働生産性が高い作物であることから水田転換作物としても注目されています。県内では令和2年度から中部地域において水田でのモデル栽培が行われています。

2 取り組み内容

 邑楽町の和牛肥育農家が管理する水田にて、子実用トウモロコシのモデル栽培と品種比較試験を実施しました。前作に白菜を栽培したモデルほ場に自家産の堆肥を利用して栽培したところ、化成肥料を施用せずに十分な収量を確保することができました。
 収穫実演会では農機メーカーのデモ機による収穫作業を実演しました。耕種農家と畜産農家をあわせた15名の参加があり、子実用トウモロコシ栽培について理解を深めてもらうことができました。

3 今後の方向

 今回収穫した子実用トウモロコシは、肥育和牛に給与して発酵品質や嗜好性を確認します。また、品種比較試験の結果をもとに、東部地域に適した品種を検討していきます。
 子実用トウモロコシの普及にあたっては湿害や病害、保管方法等いくつもの課題があります。良質な国産濃厚飼料の安定供給に向け、課題の解決に取り組んでいきたいと思います。

収穫実演会の様子の写真
収穫実演会の様子

収穫作業の様子の写真
収穫作業の様子