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【7月】組合員ブドウ園全戸巡回研修~桐生市ぶどう生産出荷組合の取組み~
若手生産者が多く勢いのある桐生市ぶどう生産出荷組合では、年に2回、組合員全員のほ場を巡回する「早朝全戸巡回研修」を実施しています。自分の園とは違うところ、工夫しているところなどを共有し、より高品質な果実生産に繋げています。
1 ねらいと背景
桐生市ぶどう生産出荷組合の特徴として、組合員のほ場が近接しておらず、離れたところにあります。また、開花後は忙しく、栽培に関する疑問が見つかるこの時期に、交流することが難しい状況でした。
そこで、生産者が一堂に会することで、農家ごとに異なる栽培技術や新品種の特性、栽培の悩みなどを共有し、高品質な果実の生産に繋げることを目的に全戸巡回研修を実施しました。
2 取り組み内容
第1回の全戸巡回研修は6月16日に開催され、組合員、JA担当者、市役所担当者など15名が参加しました。研修は早朝午前7時から開始され、参加者全員のほ場を巡回しました。巡回の中では、ほ場主が栽培のポイントや工夫しているところなどを参加者に説明しました。
普及指導課では、「盗難防止対策」や、「感染防止対策」について講習を行い、巡回の中で、栽培の悩みや疑問について回答しました。また、農業技術センター開発の「シャインマスカットの糖度予測」の情報提供も行いました。
3 今後の方向
次回は7月14日に開催し、病害虫の発生状況や果実の着色状況について確認を行います。また、タブレットを利用した「シャインマスカットの糖度予測」を利用して、高品質果実の生産を支援します。併せて、ブドウの消費拡大を図るため、消費者ニーズの高い品種の導入を検討していきます。
早朝研修の様子