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令和4年度 普及現地情報(令和4年6月)
令和4年度第1回担い手担当者会議の開催~新規就農者支援のために~
令和4年度第1回担い手担当者会議を開催し、新規就農者支援について関係機関と協議及び情報交換を行いました。
ねらいと背景
新規就農者支援にあたっては、市町村やJA等の関係機関との連携や情報共有が重要であることから、新規就農者の情報やその支援策等について関係機関との認識を一致させる必要があります。そのために担い手担当者会議を開催しました。
取組の成果
5月16日に5市町村の担い手担当とJA、農林中金、日本政策金融公庫、農業公社、農業会議の担当者が一同に会し、令和4年度の担い手支援について協議と情報交換を行いました。今年度は国の新規就農対策が大幅に変わったため、農業振興課から新規事業の説明をしてもらいました。昨年の新規就農相談実績と認定新規就農者について報告し、新たな事業である新規就農者育成総合対策事業については従前の事業を継承した点と新たに加わった点について説明を行いました。
今後の方向
初冬以降に新規就農者を対象とした農業基礎講座や若手農業者向け各種セミナーを関係機関と連携して開催し、新規就農者支援を行います。また、就農相談会等を通じて新たな農業者を関係機関が一丸となり確保していきます。
担い手担当者会議の様子
飼料イネWCS利用・供給契約検討会の開催~良質国産粗飼料の確保に向けて~
みなかみ町国産粗飼料利用組合では、板倉町の大荷場麦作組合から飼料イネWCSロール(以下WCSロール)を購入しています。大荷場麦作組合の関係者を招き、今年度のWCSロールの利用・供給契約について、検討会を開催しました。
ねらいと背景
みなかみ町国産粗飼料利用組合は、みなかみ町の繁殖和牛農家7戸によって構成されています。みなかみ町では野生鳥獣の被害が深刻で、飼料用トウモロコシの栽培が困難なこともあり、利用組合にとってWCSロールはなくてはならないものとなっています。
普及指導課では、東部農業事務所と協力して大荷場麦作組合との良好な関係の構築、良質国産粗飼料の生産・確保を支援しています。
取組の成果
みなかみ町国産粗飼料利用組合と大荷場麦作組合の取引は今年で21年目を迎え、現在の契約面積は35ヘクタールとなっています。検討会の前に、大荷場麦作組合の関係者に組合長の牛舎を視察してもらい、刈取り時期や品種の異なるWCSロールの品質、実際に牛が食べている様子などを確認してもらいました。検討会では、昨年産のWCSロールの品質をふまえ、今年産に向けての技術的な対策や利用供給契約の詳細について話合いがされました。3年ぶりの対面での検討会開催ということもあり、活発な意見交換がなされ、有意義な検討会となりました。
今後の方向
輸入粗飼料価格が高騰しており、物流が不安定な今、国産粗飼料の重要性は今後も高まり続けることが予想されます。普及指導課では関係機関と協力し、品質の良いイネWCSロールを少しでも多くみなかみ町国産粗飼料利用組合に届けることができるよう支援していきます。
WCSロールの品質を確認の様子