ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織からさがす > 農政部 > 利根沼田農業事務所担い手・園芸課 > 令和4年度 普及現地情報(令和4年5月)

本文

令和4年度 普及現地情報(令和4年5月)

更新日:2023年3月27日 印刷ページ表示

利根沼田農業経営士協議会現地研修会及び総会を開催~2年ぶりの対面での活動です!~

 利根沼田農業経営士協議会では、会員相互の研鑽を図る目的で会員の生産拠点等を見学する現地研修会と令和4年度通常総会を、コロナ対策を実施して2年ぶりに対面で開催しました。

ねらいと背景

 利根沼田農業経営士協議会では、例年、現地研修会と総会を同日に毎年6月ころに行っていましたが、ここ数年、コロナ禍の影響で分散開催や、開催見送りで対応してきました。今年度は、コロナ禍以後に新たに農業経営士に認定された3名の会員の生産現場を現地視察した後に総会を開催しました。

取組の成果

 4月12日(火曜日)に、農業経営士夫妻と関係者総勢26名で、令和3年度に認定された2名の経営士、令和2年度に認定された経営士1名の生産施設等の視察をしました。
 リンゴの高密植栽培や併設された古民家食堂、野菜の複合経営施設、コンニャクの貯蔵庫を視察させてもらいました。
 総会では久しぶりに会員が一堂に会し、和やかに実施され、全ての議案が満場一致で可決・承認されました。

今後の方向

 農業経営士会活動では、コロナの収束状況を確認しながら、会員相互の親睦と研鑽の場つくりを支援していきます。また、新規就農者情報の確認や若手農業者研修・交流会等を通じて地域のリーダー活動についても支援をします。

野菜複合経営施設の写真
野菜複合経営施設の様子

利根沼田農村生活アドバイザー協議会定期総会の開催~3年ぶりの対面!~

 利根沼田農村生活アドバイザー協議会の定期総会を3年ぶりに対面で開催し、会の事業等の承認が行われました。その後「農作業安全」についての意見交換を行い、資質向上と交流を図ることができました。

ねらいと背景

 普及指導課では、利根沼田農村生活アドバイザー協議会のコロナ禍の影響で3年ぶりとなる対面による総会開催を支援しました。対面開催の契機は、今年1月の研修会でコロナ対策を行っていれば問題ないと会員の意識改革が出来た結果でした。その後、会員の情報交換の場を設定し意見交換を行いました。

取組の成果

 4月18日に新型コロナ感染拡大もあり3年ぶりとなる対面での総会を12名の参加を得て開催しました。議案は慎重審議の結果、全て満場一致で承認されました。令和3年度に新規認定された1名の紹介を行い総会は無事終了しました。
その後、「農作業安全」に関しての情報交換会を3グループに分け、普及指導課職員が進行しました。色々な意見が出る中、「熱中症」についての意見が多く出ました。対策も話し合われ、こまめな水分補給と話題の「空調服」を購入して、結果を報告するとの意見も出てきました。

今後の方向

 今後も農村生活アドバイザーが活躍できるよう、今回話し合われた「農作業安全」や「熱中症対策の空調服の使用結果」などの報告会や研修会の開催など協議会の活動を支援していきます。

総会の様子の写真
総会の様子

みなかみ町営大峰牧場の入牧~牛がみどりの牧場で生き生きと!~

 4月27日にみなかみ町営大峰牧場が開牧され、53頭の繁殖和牛が入牧しました。今後も入牧を予定している牛を迎え、多くの牛が広大な牧草地でゆっくり草をはむ姿が見られます。利根沼田農業事務所普及指導課では、土壌分析等を行い牧草地の維持管理の支援を行っています。

ねらいと背景

 みなかみ町営大峰牧場では、町内の繁殖和牛農家から繁殖和牛雌牛を預かり、約半年間の夏季放牧を行っています。繁殖和牛農家は牛たちを牧場に預託することで飼養管理の負担や時間の軽減、低コスト化を図っています。また、軽減された時間を野菜等の栽培管理に振り向け所得の確保を行っている農家もいます。普及指導課では、牛たちが健康に過ごせるよう、牧草地の適正な維持管理の支援を行っています。

取組の成果

 大峰牧場は約24ヘクタールの草地があり、9つの牧区に分かれています。今年は4月27日に開牧が行われ、6戸の繁殖和牛農家から53頭の牛が入牧しました。牛は背中に寄生虫の駆虫剤の散布、採血をし、健康検査を行った後に広い牧草地へと放たれました。今後は定期的に検査を行い、健康状態のチェックを行っていきます。牛はきれいな空気と太陽のもと、広大な牧草地で毎日を過ごし、10月下旬まで放牧されます。

今後の方向

 牛は2~3日ごとに牧区を移動して、新しい牧草を食べていきます。牧草は約20日間で草勢を回復して次の放牧に備えます。6月に土壌分析を行い、土壌の状態を把握しつつ、牧草の草勢を確認しながら、牧草地の維持管理に努めます。

牧草地でゆったりする牛の写真
牧草地でゆったりする牛の様子

獣が出没しにくい環境づくり向けた集落支援~集落環境調査に基づく獣害対策の取組~

 沼田市利根町砥山地区で、今後の獣害被害の発生・拡大防止に向けて、「集落環境調査」を実施し、被害の状況と課題について、情報共有を行いました。

ねらいと背景

 沼田市利根町砥山地区は、夏季冷涼な気候を活かし、ダイコン、トウモロコシ、リンゴが栽培されています。当地区は市内のサル被害の7割を占め、サルをはじめシカ、イノシシ、ウサギ等の獣害対策が不可欠です。農業者個人での対策には限界があるため、集落における獣害状況や課題を明らかにするため、集落環境調査を実施しました。

取組の成果

 2月に集落の農業者の代表者と関係機関で、獣被害の状況について意見交換を行い、調査を実施しました。4月17日に農業者、外部専門家の動物研究所はじめとする関係機関(市有害鳥獣対策センター、県鳥獣被害対策センター)計14名が参加し調査を行いました。普及指導課より調査の目的、手法などを説明し、約2時間現地を歩き、獣害が発生しやすい場所や獣の「通り道」を確認しました。また、野生動物の痕跡や対策上問題となるポイント、位置情報ををタブレット端末で記録しました。
 現地調査終了後に参加者の意見交換を行い、農業者から現地確認の感想、関係機関からの被害対策の考え方、対策の方法についての助言がされ、集落の短期、長期的な活動を決める場になりました。

今後の方向

 「群馬県鳥獣害に強い集落づくり支援事業」のモデル集落として、防護柵の効果検証、集落環境診断の支援を図っていきます。

獣の「通り道」を確認の写真
獣の「通り道」を確認の様子

令和4年度の普及現地情報へ戻る