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大麻を正しく理解していますか?正しい知識・情報で大切な自分を守る!!

更新日:2025年2月1日 印刷ページ表示

 令和5年の薬物事犯者は13,815人であり、このうち、覚醒剤事犯者は6,073人、大麻事犯者は6,703人です。大麻事犯者は、過去最多を大幅に更新するとともに、初めて覚醒剤事犯の検挙者を上回り、まさに、「大麻乱用期」と言える状況となっています。大麻事犯者のうち、若者(30歳未満)が72.9%を占め、若者の間で大麻の乱用が蔓延しています。若者が大麻を使用してしまう原因の一つとしてインターネットなどに氾濫している大麻についての間違った知識や情報が影響していると考えられ、正しい知識や情報の提供が必要です。そこで、大麻の誤った情報を以下に示し、正しい情報をお伝えします。
 「大麻は他の薬物より安全、害がない」などの誤った情報を十分に理解せずに受け入れ、軽い気持ちで大麻を使用してしまうことは大変危険です。
 厚生労働省や都道府県、警察などのホームページを参考に、法律による厳しい規制や大麻の危険性について正しく理解してください。

大麻乱用防止啓発資材(リーフレット):大麻を正しく理解していますか? (PDF:1.13MB)

大麻乱用防止啓発動画<外部リンク>

大麻のコレってウソ?ホント?よくある間違い

Q(質問):SNSでみたけど、少ない量の大麻なら依存症にはならないらしいね。ちょっと試してみるくらいなら…。

A(回答):ウソです。
最初は少量でも、使い続けるうちに使用量を自分でコントロールできなくなります。大麻は覚醒剤などの他の薬物に比べると激しい身体症状が出にくいので、自分でも気付かないうちに大麻依存症になっていることもあります。特に、大麻を開始する年齢が早いほど、依存症のリスクが高いという研究報告もあります。また、大麻はうつ病や記憶の障害を引き起こすなどメンタルヘルスにも悪影響を与えます。
大麻より強い刺激を求めて、毒性の強い薬物を使用してしまう例が多いことから、大麻は「ゲートウェイ(入り口)ドラッグ」と言われています。

Q(質問):海外には、大麻が合法な国もあるから、安全だよ。

A(回答):ウソです。
カナダ、ウルグアイ、アメリカの一部の州では大麻の使用を合法としています。ただし、「安全である」と認めているわけではありません。合法化の理由は、「犯罪組織による流通を防ぐ」・「合法化した方が管理できる」との理由であり、決して安全だからという理由ではありません。大麻を合法化した国や地域であっても、大麻の有害性の影響を大きく受ける未成年の所持や使用は禁じられています

大麻事犯者の推移(平成26年~令和5年)

大麻事犯者は、過去最多を大幅に更新するとともに、初めて覚醒剤事犯の検挙者を上回り、まさに、「大麻乱用期」と言える状況となっています。大麻事犯者のうち、若者(30歳未満)が72.9%を占め、若者の間で大麻の乱用が蔓延しています。

平成26年から令和5年の大麻事犯者数推移

大麻を初めて使用した年齢(平成29年~令和5年)

大麻事犯で検挙された乱用者が大麻を初めて使用した年齢として、20歳未満と20歳代で80%以上を占めており、特に、20歳未満が最も多く20歳未満での乱用拡大が危惧されます。

平成29年から令和5年大麻を初めて使用した年齢

大麻を初めて使用した動機

大麻事犯で検挙された乱用者が大麻を初めて使用した動機として、「好奇心・興味本位」次いで「その場の雰囲気」が多く、特に20歳未満では21.2%にのぼっています。これは身近な環境に影響されやすいことを意味しています。
また、年代が上がるにつれて、「ストレス拡散・現実逃避」の回答も増加していることも注意が必要です。

大麻を初めて使用した動機一覧
(%)/(年齢別) 20歳未満 20歳代 30歳代 40歳代 全体
好奇心・興味本位 57.9% 53.7% 47.3% 55.0% 54.0%
その場の雰囲気 21.2% 18.9% 12.2% 5.0% 19.2%
クラブ・音楽イベントの高揚感 4.0% 4.2% 5.4% 5.0% 3.9%
パーティ感覚 2.1% 1.1% 1.4% 0.0% 1.6%
ストレス発散・現実逃避 8.4% 11.9% 20.3% 30.0% 10.4%
多幸感・陶酔感を求めて 4.6% 7.2% 8.1% 5.0% 5.4%
その他 1.8% 3.0% 5.4% 0.0% 5.4%

※出典:厚生労働省 薬物乱用防止読本「健康に生きよう」パート38

多様化する大麻

大麻乱用者の多くは、乾燥大麻をあぶって煙を吸引しますが、近年、大麻から特定成分を抽出した「大麻リキッド」や「大麻ワックス」など新しいタイプの加工品の摘発も増加しています。また、海外でお土産として売られているチョコレートやクッキー、キャンディ等の中に大麻が含まれていることがありますので、お土産品にも注意が必要です。
(写真:厚生労働省 提供)

大麻の種類の画像

大麻の誘いに注意!きっぱり断る勇気を持とう!

大麻使用のきっかけは「好奇心」や「不安」、「友達から誘われた」、「仲間はずれが怖くて」などの気持ちの面があげられます。しかし、「ちょっとだけなら大丈夫」、「すぐに止められる」と軽い気持ちで使用すると、気づいた時には大麻から抜け出せなくなってしまいます。大麻の誘惑に対しては、きっぱり断る勇気と態度で臨みましょう。

大麻の甘い誘い文句に注意

「リラックスできるよ」、「合法な国もあるし、タバコみたいなものだよ」、「タバコやお酒より体に悪くないよ」、「みんなやってるから大丈夫だよ」など、言葉たくみに誘われる例が多くあります。このような甘い誘い文句には十分に注意してください。

SNSでの大麻の誘いに注意

近年、大麻が密売される手段として、拡大しているのがSNSです。SNS上では、大麻を意味する隠語などが使われ、大麻の購入を促す内容が多く投稿されています。実際に、未成年がSNSを通して大麻を購入した事件が複数報告されており、大きな問題となっています。
もし、そのような投稿を見つけても、大麻の誘いに乗らないよう注意してください。

断るコツ

はっきり・きっぱりと断る

誘われた時に、少しでも迷っている様子を見せてしまうと、また誘われてしまいます。誘われた時には、きっぱりと断ろう!

その場から離れる

誘われてしまっている状態から抜け出すため、その場から立ち去ろう。

自分を大切にする気持ちを大事にしよう!!

断らないといけないことはわかっているが、仲間はずれやいじめが怖いという気持ちが邪魔をして悩んでしまうこともあるかもしれません。
しかし、危険な薬物は、一度使用するだけで、あなたの将来を台無しにしてしまう可能性もあります。
家族、友人、大切な人を思い浮かべてみましょう。薬物はあなただけなく、大切な人も傷つけてしまいます。
誘われた時は、しっかりと断ろう!

悩んだときは相談してみよう

大麻について悩みや疑問を感じた時は、周囲の信頼できる大人に相談してみよう。そのような人が身近にいない場合には、専門家に相談してみよう。
県では、保健福祉事務所、中核市保健所、薬務課に薬物相談窓口を設置しています。
一人で抱え込まず、相談してみてください。匿名での相談も受け付けています。
相談することで、友達や仲間を裏切ることになると思う人がいるかもしれません。しかし、知っているのに誰にも話さず、薬物乱用を止めないことの方が結果的に多くの人が苦しむことになります。相談することで、自分も友達・仲間も救うことにつながります。

薬物相談窓口一覧
連絡先 電話番号
県庁薬務課 027-226-2665
前橋市保健所 027-220-5782
高崎市保健所 027-381-6111
県保健福祉事務所 渋川 0279-22-4166
伊勢崎 0270-25-5066
安中 027-381-0345
藤岡 0274-22-1420
富岡 0274-62-1541
吾妻 0279-75-3303
利根沼田 0278-23-2185
太田 0276-31-8243
桐生 0277-53-4131
館林 0276-72-3230