本文
上信越高原国立公園
1 公園の概要
上信越高原国立公園は、全国で第2位の面積を持つ、群馬・長野・新潟3県に広がる山岳と高原と温泉の国立公園で、公園内には、谷川、草津、鹿沢、浅間山、軽井沢、志賀高原などがあります。群馬県分の面積は約5万9千ヘクタールで公園全体の約32%です。
新潟・長野県境の群馬県山岳地域は、そのほとんどが公園域となっており、谷川岳を代表するアルプスを思わせる急峻な山岳や浅間山、草津白根などの独特な景観を持った火山、また広大な高原、温泉などが至る所に見られます。
特に温泉地では、草津、万座、四万、鹿沢など著名なものが多く泉質も多種多様、自然ゆう出量日本一の草津をはじめ、いずれの温泉も湯量が豊富です。
また、登山、ハイキング、スキーなどの好適地でもあり、日本三大岩場の一つである一ノ倉沢(谷川岳)や、天神平(谷川岳)、草津、万座などのスキー場は特に有名です。
(1)指定年月日
昭和24年9月7日
(2)面積
188,046ヘクタール(うち群馬県:59,305ヘクタール)
(3)区域内市町村(群馬県)
安中市、中之条町、長野原町、嬬恋村、草津町、みなかみ町
- 区域図等(環境省ホームページ)<外部リンク>
(4)植物
谷川連峰では、ブナを主林木とする落葉広葉樹林帯、稜線部にはハイマツが分布します。高山植物では、ホソバヒナウスユキソウ、チングルマなど、平標山から仙ノ倉山に至る鞍部などではシャクナゲ、ニッコウキスゲも見られます。
浅間山・草津白根山では、火山性山地として山頂部は無植生地域、周辺はササ状態を経てシラビソの群落を形成しています。草津本白根山頂では、コマクサの復元保護がボランティアの人々により行われています。
(5)動物
谷川連峰は、ツキノワグマ、ニホンカモシカなどの生息地です。また、高山地帯では、ベニヒカゲなどの高山蝶が見られます。
2 上信越高原国立公園での群馬県事業
(1) 主な管理施設
- 谷川岳肩の小屋・熊穴避難小屋・大障子避難小屋・オジカ避難小屋(みなかみ町)
- 平標山登山道
- 一の倉沢公衆トイレ(みなかみ町)
- 草津ビジターセンター(草津町)
- 弓池休憩舎(草津町)
- 芳ヶ平ヒュッテ
- 野反湖キャンプ場(中之条町)
- 浅間高原園地野営場炊事場(嬬恋村)
- 鳥居峠四阿山あずまや(嬬恋村)
(2) 火山性ガス対策
草津白根山系硫化水素ガス安全対策連絡協議会(昭和51年8月25日設置、構成員:県、草津町、嬬恋村、吾妻森林管理署、前橋地方気象台、環境省、長野原警察署、吾妻広域組合ほか)で、次の事業を行っています。
草津白根山系硫化水素ガス安全対策連絡協議会の主な事業
- 殺生河原と万座地区に設置した自動警報装置の維持補修・管理
- 定期監視の実施
- 立入防止柵の設置及び維持管理
- 整備基金の積立
3 関連外部リンク
上信越高原国立公園(環境省)<外部リンク>
国立公園(新潟県)<外部リンク>
長野県の自然公園について(長野県)<外部リンク>