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官官・学官連携の共同研究

更新日:2022年8月1日 印刷ページ表示

衛生環境研究所では、官官および学官連携による共同研究を実施しています。
近年の研究テーマは次の通りです。( )カッコ内は共同研究機関。

研究テーマ:公衆衛生・医科学分野

1.病原体ゲノミクスを基盤とした病原体検索システムの利活用に係る研究

 網羅的遺伝子解析を基盤として、感染経路や病原体の検出を試みる感染症対策ネットワークを構築する。(国立感染症研究所との共同研究)

2.新興・再興エンテロウイルス感染症の検査・診断・治療・予防法の開発に向けた研究

 新興・再興エンテロウイルスの総合的対策に資する研究、新規ワクチン開発などの研究を行う。(国立感染症研究所との共同研究)

3.下痢症ウイルス感染症の分子疫学及び流行予測に関する研究

 ノロウイルスにより起こる下痢症対策における地方衛生研究所の役割を検討する。(国立感染症研究所との研究協力)

4.環境中における薬剤耐性菌及び抗微生物剤の調査法等の確立のための研究

 環境微生物のゲノム情報を取得検討する。(国立感染症研究所との研究協力)

5.愛玩動物由来人獣共通感染症に対する検査及び情報共有体制の構築

 愛玩動物におけるSFTSウイルスの検査体制と報告制度の整備について検討する。(国立感染症研究所との研究協力)

6.麻疹ならびに風疹排除およびその維持を科学的にサポートするための実験室診断および国内ネットワーク構築に資する研究

 麻疹風疹実験室検査技術の研修に関する研究及びウイルスの時系列解析を行う。(国立感染症研究所との研究協力)

7.食品由来感染症の病原体の解析手法及び共有化システムの構築のための研究

 食品由来感染症の病原体の分子疫学的解析を用いたネットワーク(パルスネット)の構築を目的とした精度管理と情報収集をおこなう。(国立感染症研究所との研究協力)

研究テーマ:環境分野

1.光化学オキシダント等の変動要因解析を通した地域大気汚染対策提言の試み

 越境汚染時に気塊の起源となり、かつ様々な発生源影響を観測できるベトナムをモデルフィールドとし、発生源の複合影響を調査し、国内での二次粒子生成を解明するための知見を得る。(国立環境研究所、地方環境研究所との共同研究)

2.バックグラウンド濃度の把握によるVOC等大気汚染物質予測精度の向上と地域排出源による健康リスク評価の高精度化

 揮発有機化合物(VOC)などの大気中化学物質の観測を日本および関東地域のバックグラウンド 地点で行い、広域汚染と地域汚染の切り分けを行う。また観測結果とシミュレーション推定結果とを比較検討することによりモデル精度向上を図る。(環境研究総合推進費、分担研究)(東京都環境科学研究所、国立環境研究所、名古屋大学との共同研究)

3.熱分解法による大気中総窒素酸化物の個別成分濃度測定法の確立と関東多地点における通年連続観測による挙動解明

 大気中総窒素酸化物の連続測定法を確立するとともに、東京湾から関東平野内陸部における広域連続観測体制を確立し、関東域内における汚染空気塊輸送の追跡を行う。(環境研究総合推進費、研究協力)(東京都環境科学研究所、埼玉県環境科学国際センターとの共同研究)

4.ベトナム野焼地域での大気中プラスチック含有微小・ナノ粒子の実態と雨水への移行解明

 ベトナムハノイにおいて国際共同大気観測を行い、野外焼却から排出され大気中に浮遊するプラスチック含有微小粒子およびナノ粒子の実態を解明する。(科研費、分担研究)(埼玉大学、東北大学、富山県立大学、国立環境研究所との共同研究)

5.大気中の粒子状物質とその成分が間質性肺疾患や膠原病疾患に及ぼす影響に関する検討

 全国のPM2.5モニタリングデータと指定難病患者数を元にして、本邦における大気中の粒子状物質と特発性肺線維症ならびに間質性肺疾患を合併する膠原病との関連性を後方視学的に検討する。(群馬大学、北海道大学、京都大学、京都府立医科大学との共同研究)

6.河川プラスチックごみの排出実態把握と排出抑制対策に資する研究

 河川プラごみの調査研究を実施し、調査技術の向上や共通化を図りつつ、河川プラごみの排出実態に関する基礎的な知見を得る。また、排出源の把握及び3R活動や回収対策等の排出抑制効果の検証に資するモニタリングのあり方や、そこでの地環研の役割を検討・提案する。(国立環境研究所、地方環境研究所との共同研究)

7.県内河川中のマイクロプラスチックの実態把握に関する研究

 群馬県内の河川マイクロプラスチックの実態把握を目的として、県内の複数河川を対象に河川水中のマイクロプラスチックの調査を行う。(群馬工業高等専門学校との共同研究)

8.複数プライマーを用いた環境DNA底生動物調査手法の開発

 採水・DNA抽出・分析・解析の最適化により、底生動物の検出精度の最大化を図る。また、全国で活用可能な手法とするため、捕獲個体を活用し、DNAデータベースを構築する。(国立環境研究所、地方環境研究所との共同研究)

9.災害時等における化学物質の網羅的簡易迅速測定法を活用した緊急調査プロトコルの開発

 事故・災害時において初動時スクリーニングに有効な、GC/MSによる全自動同定定量システム(AIQS-GC)を構築する。(国立環境研究所、地方環境研究所との共同研究)