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PM2.5中の有機マーカー多成分測定

更新日:2017年3月31日 印刷ページ表示

「有機マーカーに着目したPM2.5の動態把握と正値行列因子分解モデルによる発生源寄与評価​」(環境研究総合推進費<外部リンク> 研究課題5-1403)

  • 研究期間:平成26~28年度
  • 研究代表者:熊谷貴美代(研究企画係:衛生環境研究所)
  • 共同実施機関:高崎経済大学

研究概要

 PM2.5には様々な成分が含まれていますが、その中の有機粒子に関して解明されていない点が多くあります。有機粒子は、人間活動(自動車排ガス、化石燃料燃焼、バイオマス燃焼など)によって直接排出される粒子だけでなく、人為起源/植物起源の揮発性有機化合物(ガス状物質)から大気中で光化学反応生成する二次有機粒子(SOA)も存在します。そのため、PM2.5の対策には、有機粒子の各種発生源の影響の程度、粒子生成機構などについて、詳しく解明していく必要があります。
 有機粒子は、無数の微量な化合物で構成されるため、個々の成分をすべて測定することは大変困難です。しかし、いくつかの発生源については、指標となる成分(有機マーカー)が特定されており、これらを測定できればPM2.5対策につながる有用な情報が得られると期待されます。
 本研究では、PM2.5中の有機粒子に関する新たな知見を得るために、有機マーカー成分を含むPM2.5観測手法を確立し、各種発生源がPM2.5濃度に対してどの程度影響しているかを調べました。

有機マーカー多成分測定マニュアル

本研究成果の一つとして、PM2.5中の有機マーカー成分の多成分測定法を確立し、マニュアルを作成しました。
(誘導体化-GC/MS法によるPM2.5中の有機マーカー多成分測定法マニュアル)
この手法は、自治体等で実施されている大気中のPM2.5成分測定調査の一環として実施可能です。

誘導体化-GC/MS法によるPM2.5中の有機マーカー多成分測定法マニュアル-群馬県衛生環境研究所(PDFファイル:340KB)