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特集「体も心も元気に健康寿命を延ばそう」 3
N なかま(仲間)をつくって 健康づくり(社会参加・健(検)診)
地域の仲間と励まし合い、支え合うことが健康づくりにつながります。
また自分の健康状態を把握するために、健康診断(健診)・がん検診などを定期的に受けることが大切です。
仲間と支え合うことで
県立県民健康科学大学地域連携センター長 齋藤 基さん
「仲間と支え合うことで健康づくりの取り組みが継続しやすくなります。健康に関わるイベントに一緒に参加する機会が増えますし、会っておしゃべりするだけでも気分転換になります。地域の高齢者サロンに参加した人からは『最初は面倒だと思っていたが、今では生きがいになっている』という話を聞きます。
仲間をつくるためには家族や友人の他、職場の人とのコミュニケーションを深めることも有効です。会話をきっかけに仲間を広げていくのもいいですね。
健診やがん検診は『自分は大丈夫』と思わずに受けてみることが大切です。がんは初期症状が現れにくいので定期的に検診を受けましょう」
県内の高齢者サロンの参加者からの声
「練習した歌を、納涼祭で発表することが楽しみです」
「みんなでおしゃべりすることが何より楽しいです」
「全身を動かすと元気になります」
家族や仲間とのつながりを大切にする
- 家族や職場の仲間とウオーキング大会などのイベントに参加する
- 地域の子育てサークルや清掃活動、公民館での生涯学習、介護予防体操などに参加する
健診やがん検診などを定期的に受ける
- 仲間と一緒に定期的に健(検)診を受ける
- 健(検)診の結果に基づき、具体的に生活を改善する
県内で最も受診率が高い肺がんでも50%強の人しか、がん検診を受けていない
※子宮頸がんは20~69歳の受診率
※がんは日本人の死因の第1位。県内で亡くなる人が一番多いがんは、肺がん
K きんえん(禁煙)めざして お酒は適度に(喫煙・飲酒)
たばこによる健康への影響が生じない社会の実現が健康生活の基本です。また飲酒は適量を守ることが重要です。
- 口腔・咽頭がん 3.0倍
- 肺がん 4.5倍
- 肝臓がん 1.5倍
- 乳がん(女性) 3.9倍
- くも膜下出血 3.2倍
- 喉頭がん 32.5倍
- 食道がん 2.2倍
- 冠動脈性心臓病 1.7倍
- 胃がん 1.5倍
- 胃・十二指腸潰瘍 1.9倍
- 膀胱がん 1.6倍
全死因 1.3倍
全がん 1.7倍
喫煙は多くの疾患の発症リスクを高める。
喫煙者が吸い込む煙よりも、立ち上る煙(副流煙)の方に有害物質が多く含まれ、周囲にも悪影響を及ぼす
禁煙にチャレンジする
- 禁煙開始日を決める
- 禁煙外来を利用する
受動喫煙をさせない
- 公共の場では吸わない
飲酒は節度を守る
- アルコール度数が低いものを選ぶ
- 飲まない日をつくる
お酒の種類 | ビール (中瓶1本500ミリリットル) |
清酒 (1合180ミリリットル) |
ウイスキー ブランデー (ダブル60ミリリットル) |
焼酎(25度) (1合180ミリリットル) |
ワイン (1杯120ミリリットル) |
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アルコール度数 | 5% | 15% | 43% | 25% | 12% |
純アルコール量 | 20グラム | 22グラム | 20グラム | 36グラム | 12グラム |
出典:厚生労働省「健康日本21(第2次)」
※生活習慣病のリスクを高める飲酒量は1日の平均純アルコール摂取量が、男性で40グラム以上、女性で20グラム以上としている
I いいは(歯)を保って いつも笑顔(歯と口・こころの健康)
歯と口の健康は、食べる喜び、人と話す楽しみを保つ上で重要です。また心の健康を保つことは健康寿命の延伸にもつながります。
歯周病は、細菌感染によって引き起こされ、歯を失う主な原因に。また糖尿病など全身疾患にも関連するといわれています。
歯周病の予防には、口の清潔を保つことが重要です。
口の中の機能が低下すると…
食べられない物や食べこぼしが増える、滑舌が悪くなるなどの影響がある
しっかりと歯を磨く
- 鏡を見ながら歯磨きをする習慣を身に付ける
症状がなくても、歯医者で検診を受ける
- 定期的に歯磨き指導を受けたり、歯石を除去したりする
笑顔を大切にする
- 自分の時間をつくって、好きなことをする
- 悩み事は身近な人に相談する
問い合わせ先
県庁保健予防課 電話027-226-2427 ファクス027-223-7950