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ぐんまの寺社の魅力を発見・発信!

更新日:2020年1月1日 印刷ページ表示

 群馬には歴史的に貴重な寺社がありますが、身近であるためにその価値や魅力は十分に知られていません。
 そこで県では、県内にある近世を中心とした寺社建築や、寺社にまつわる民俗芸能などの調査を行い、成果を生涯学習や郷土学習に生かすことで、寺社のこれまで知られていなかった魅力を理解してもらい、県民の誇りを醸成します。さらにその素晴らしさを群馬の新しい魅力として県内外に発信することで誘客にもつなげていきます。
 皆さんも県内の寺社を巡って、地域の歴史を伝える文化財の新たな一面を発見・発信してみませんか?

発見その1 ~江戸時代の絢爛(けんらん)豪華な装飾建築の移り変わりは ぐんまの神社を見るだけで分かる!~

貫前神社拝殿の写真

江戸時代前期の特徴

  • 軒下を中心に装飾
  • 群馬は日光東照宮(栃木県日光市)が近いため、いち早く神社の装飾が進んだと考えられる
  • 同時期に建てられた神社本殿 世良田東照宮(太田市)

妙技神社本殿の写真

江戸時代中期の特徴

  • 軒下だけでなく、壁にも装飾
  • 彫刻による装飾が増えてきた
  • 同時期に建てられた神社本殿 八幡八幡宮(高崎市)、冠稲荷神社(太田市)

雷電神社本殿の写真

江戸時代後期の特徴

  • 軒下や壁の他、縁の下にも装飾される。そのため建物を高い位置に造るように
  • 県内で活躍した高い技術を持つ彫物師集団が関わった装飾が多い
  • 同時期に建てられた神社本殿 榛名神社(高崎市)、桐生天満宮(桐生市)など

寺社が語る地域の歴史

村田敬一さんの写真
県文化財保護審議会副会長 村田敬一(むらた けいいち)さん

 群馬県は寺社をはじめとした歴史的建造物に関する資料が少ないため、その歴史や価値を正確に知ることができず、中には取り壊されてしまった貴重な建造物もありました。そこで現在、県内にある約400の寺や神社の建築調査を行っています。今回の調査をきっかけとして、県民の皆さんに自分たちの先祖が生きた歴史を証明するものの一つとして、寺社の価値を知ってもらいたいです。
 群馬の寺社建築には、装飾をふんだんにあしらったものが多くあります。特に神社は、江戸時代に幕府や藩が力を失いつつある中で、庶民が中心になって建設されたので、エネルギーあふれる装飾が多いのが特徴です。訪れたときは正面だけでなく側面や背面など、いろいろな角度から見ると、彫刻や装飾の技術の高さが分かります。身近な歴史に思いをはせながら眺めてみてください。

神社だけじゃない!群馬は寺院も面白い

  • 日向見薬師堂(中之条町)

慶長3年(1598年)に建てられた県内最古の寺院建築。真田信幸の武運が長く続くことを願って建てられた

  • 曹源寺栄螺堂(太田市)

中に秩父・坂東・西国の札所の観音様を模した100体の観音様が安置されており、一度に各所のお参りができる珍しい寺院建築。全国で6棟しか現存しない栄螺堂建築のうちの一つで、寛政10年(1798年)に建てられた

豆知識 西と東で異なる建てられた年代

 関西は桃山時代以前の寺社が、関東は江戸時代以降の寺社が多くあります。県内の寺社建築のほとんどは江戸時代のもので、それ以前にさかのぼるのは雷電神社の末社八幡宮稲荷神社社殿(板倉町)など少数です。

発見その2 実は海外からの観光客も多い!ぐんまの寺社仏閣巡りが熱い

 近年、御朱印集めやパワースポット巡りなどを目的に、群馬の寺社を訪れる観光客が増えています。

榛名神社(高崎市)

  • 年間52万人が来訪
  • インスタグラムに「#榛名神社」の投稿が4万件以上

水沢寺(渋川市)

  • 年間100万人が来訪
  • 外国人観光客も多数

長楽寺(太田市)

近隣に世良田東照宮などの文化財が集中しており、観光客多数

インタビュー

榛名神社を訪れた人に聞いてみました

  • ママ友同士で伊香保温泉近くのパワースポットを探して来ました。杉の巨木や岩などパワーを感じる場所が多くて面白いです。(長野県在住の女性4人組)
  • 草津温泉の帰りに立ち寄りました。神社の装飾が細かくてすごいと思います。(静岡県在住の20代男女)

榛名神社の写真
榛名神社

水沢寺の写真
水沢寺

長楽寺の写真
長楽寺

SNSなどで魅力を発信してみよう!

※SNS…ソーシャルネットワーキングサービス
 Facebook(フェイスブック)、Twitter(ツイッター)、Instagram(インスタグラム)など

 群馬の寺社を訪れたら、感動や発見を写真に撮ってSNSなどで発信してみましょう。
 現在「ぐんまの魅力」を伝える写真を写真共有アプリ「Instagram」上で募集する「FIND GUNMA!フォトコンテスト」を開催しています。

インスタグラムの画像

寺社の魅力を発見・発信するための県の取り組み

ぐんま近世寺社魅力発掘・発信事業シンポジウム―近世寺社を守り、伝え、活かす―

日時

3月8日(日曜日)午後0時30分~4時30分

場所

群馬会館(前橋市大手町)

内容

講演、パネルディスカッション、神楽の実演など

パネリスト

  • 村田敬一(むらた けいいち)(県文化財保護審議会副会長)
  • 上野勝久(うえの かつひこ)(東京藝術大学教授)
  • 大橋竜太(おおはし りゅうた)(東京家政学院大学教授)
  • 大野 敏(おおの さとし)(横浜国立大学教授)
  • 丑木幸男(うしき ゆきお)(国文学研究資料館名誉教授)
  • 鯉登茂行(こいと しげゆき)(産泰神社宮司)

定員

400人(先着順)

申し込み方法

当日、直接会場にお越しください

問い合わせ先

県庁文化財保護課
電話027-897-2925

寺社探索アプリ「ぐんま寺社巡り」

 県内の代表的な神社や寺院、関連する施設や文化財を楽しみながら巡り、その魅力や価値を知ることができるアプリを、3月に公開予定です。

パンフレット

 今年の4~6月に開催予定の群馬デスティネーションキャンペーン(群馬DC)に合わせて、県内の代表的な寺社仏閣についてまとめたパンフレットを作成しています。3月に完成予定です。

ページ全体の問い合わせ先

県庁文化財保護課
電話027-897-2925

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