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【tsulunosPLUS(ツルノスプラス)12月号】季節のおすすめに注目!

更新日:2020年12月6日 印刷ページ表示

群馬の地酒の底力

底力2 海外でも群馬の地酒で乾杯している!?

 輸出されるアルコール飲料の中でトップシェアを占める日本酒(2019年)。「輸出額も右肩上がりが続いています」と話すのは企業の海外進出サポートを行うJETRO(ジェトロ)群馬の狩山直紀(かりやまなおき)さん。「群馬の地酒を注目商材として、JETROでは独自にPR活動を展開しています。今年3月にはマスター・オブ・ワインで世界的なワイン・コンペの審査員を務めるサラ・アボット氏を招き、県内の酒蔵の視察・テイスティングを行いました」(狩山さん)。また、フランスで毎年開催されているフランス人のための日本酒のコンクール「Kura Master(クラ マスター)2020」で、群馬の地酒がサケ・スパークリング部門のトップである審査員賞を受賞するという快挙も。海外でも群馬の地酒が当たり前になる日が近いかもしれません。

サラ氏の地酒テイスティングの写真
サラ氏は7蔵を回り、地酒をテイスティング。新しい目線で各蔵へフィードバックを行い、イギリスでPRも行った。

群馬の地酒のペアリングイベントの写真
ロンドンで行われた群馬の地酒のペアリングイベント。

Kura Masterの審査の写真
「Kura Master」の審査はソムリエなど食と酒のプロフェッショナルが担当した。

カンパイ!グンマ海外輸出向けKAZE酵母できました!

 現在一部の国では、日本酒を造る際に、酵母が作り出す尿素が原因でできる物質が規制対象となっています。将来的な規制増の懸念から、県産業技術センターでは、「尿素を作らない酵母」の開発を進め、昨年秋に成功。現在本格的に酒造りがスタート、海外輸出への期待が高まっています。

底力3 県内外にファン急増オンラインでも乾杯!

 国内でも県内外にファンが増えています。群馬の地酒の情報発信サイト「群馬SAKE TSUGU(サケ ツグ)」を主宰する清水大輔(しみずだいすけ)さんに話を聞きました。「県内の日本酒消費量に占める群馬の地酒のシェアは3割とごくわずか。でも、昨年、地酒イベントが行われるなどファンは増えています」と清水さん。「また県外のファンも増えており、高級レストランで取り扱われたり、私設応援団があったりする地酒もあります。私のサイト(群馬SAKE TSUGU)も県外在住のユーザーが少なくありません」。群馬の地酒、県内外で注目されています。

ぐんま酒と食の祭典の写真
昨年行われた「ぐんま酒と食の祭典」は県内外から多くの人が訪れた。

「群馬SAKE TSUGU」の写真1

「群馬SAKE TSUGU」の写真2
「群馬SAKE TSUGU」。オンラインイベントは蔵元の「よもやま話」が名物。

カンパイ!グンマ 群馬SAKE TSUGU

 銘柄、テイストなどで群馬の地酒を検索できる他、会員登録すれば口コミを投稿できます。蔵元とファンをつなぐオンライン生配信イベントも定期的に開催されています。群馬SAKE TSUGUホームページ<外部リンク>

群馬SAKETSUGU QRコード

Special Report 群馬の地酒のおいしい選び方

個性ある群馬の地酒をもっと気軽に

友:上毛三山に囲まれ、自然豊かで、涼しい気候である群馬で作られる日本酒は本当においしいですよね。やさしい味わいのお酒が多いように思います。
祐:各蔵元がそれぞれ酒作りの哲学を持っていて、作っている人の性格が出ているなと感じています。お酒はもちろんですが、お客さんには、作っている人を紹介したいと思っています。作り手を応援したいんですよね。
友:私は日本酒を選ぶ時に、その日の食事を思い描きながら選びます。たとえば、群馬名物のすき焼きは濃い味なので、深い味わいのものを選んでいました。ただ最近は途中でスッキリした味のものを口直しのようにいただくのもおいしいなと発見しました。
祐:そうですね。すき焼きには味のある純米酒(※1)が合いますね。日本酒を飲み慣れない方はラベルを見て選んでみてください。ラベルにはアルコール度数や精米歩合(※2)が記載されている場合もあります。精米歩合が50%より低い方がすっきりとした味わいになりますね。最近では、カプロン酸エチル(※3)という成分が多く感じられるお酒も飲みやすくて人気です。
友:私は食事と一緒に、冷やで飲むことが多いのですが、温度はどうでしょうか?
祐:私は燗(かん)酒も好きなんですが、熱々にして飲むのもおいしいんですよ。ぜひ、いろいろな飲み方を試してみてください。
友:群馬の地酒は本当にさまざまな種類がありますね。都内からも近く、温泉も人気です。ぜひ観光で訪れた際には、地酒もセットで楽しんでもらいたいと改めて思いました。
祐:群馬を訪れた方が、もっと地酒を飲んでみたいと言ってくれると消費も上がります。
友:Miss SAKE(ミス サケ)として、これからも群馬の地酒をPRしていきたいと思います!

友⇒福田友理子さん 祐⇒福田祐二さん

  • ※1 純米酒… 米、米麹、水だけで作られた酒。純米、純米吟醸、純米大吟醸以外は醸造アルコールが添加されている。
  • ※2 精米歩合… 精米して残った米の割合を表したもの。50%以下は大吟醸となり、香り高くスッキリした味わいに。
  • ※3 カプロン酸エチル … 日本酒独特のフルーティーな香りの元となる要素。リンゴのような香りといわれている。

福田さんの写真

地酒の写真

福田友理子(ふくだゆりこ)

  • 日本酒と日本文化を国内外でPRする「2020 Miss SAKE 群馬」。元群馬テレビアナウンサー、現フリーアナウンサー。趣味は食べ歩き、小旅行、古都や文化遺産巡り、農業、琴。

福田祐二(ふくだゆうじ)

  • 昭和7年創業の高橋与商店(前橋市)の4代目店主。卸業をメインとしていたが、群馬の地酒の魅力にひかれ、県産地酒に力を入れた店舗へとシフト。それぞれの地酒が作られた背景を大切に販売している。

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