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平成29年度第43回群馬県公共事業再評価委員会議事録

更新日:2018年3月28日 印刷ページ表示

開催日時

平成30年2月7日
(水曜日) 10時~11時20分

開催場所

県庁舎29階 第1特別会議室

議案審議

(議長)
 事務局の説明のとおり、本日の対象議案は県5事業、市町村1事業となっている。
本日の委員会の進め方は、重点審議事業を中心に審議していきたい。
重点審議事業については、事前にお知らせしたとおり
県事業第4号議案「一般県道 植栗伊勢線 道路改築事業」
県事業第5号議案「榛名南麓 2期地区 農山漁村地域整備交付金事業」に決定した。
本日は、この2事業を重点的に審議し、その他の事業は簡略な審議としたい。

重点審議事業 県事業第4号議案 一般県道 植栗伊勢線 道路改築事業

 【議案書により説明】

(委員)
審議に移る前に確認したいが、この事業の完成は平成36年度となっている。
第3号議案の「上信自動車道 吾妻東バイパス」の完成も平成36年度となっている。
これは、植栗伊勢線が吾妻東バイパスのアクセス道路となっているため、完成時期を合わせているのか。

(群馬県)
合わせている。

(委員)
この事業は地域にとって関心の高い事業になっていると思うが、平成28年度までの進捗を見てみると事業費ベースで約8%となっている。
完成時期は工期を延期して、平成36年度までとなっているが、この期間で確実に完成できるのか。

(群馬県)
平成36年度までに完成させたいと考えている。

(委員)
是非、確実な進捗を期待している。

(委員)
用地買収については、進捗が0%となっており、事業費ベース進捗率の8%は測量調査の費用だと思うが、地元調整などで難航していることがあるのか。
先ほど、交差点の形状の関係で地元調整を行ったとの説明もあったが、具体的にはどんな内容で地元調整等が難航していたのか教えて欲しい。

(群馬県)
事業計画区間の中間部において、新しく造る道路の高さが下がり、既存町道との平面交差ができない状況となった。
地元は新しく造る道路と町道を平面交差させて欲しいとの要望が出されており、この調整に時間を要した。
また、迂回の関係で少し遠回りしなければならないので、その点でも調整に時間を要した。

(委員)
この件は、地元の了解は得ているのか。

(群馬県)
 了解は得ている。

(委員)
 橋梁を架ける計画となっているが、橋梁工事は発注をしているのか。

(群馬県)
 まだ発注はしていない。

(委員)
 まだ計画段階ということか。

(群馬県)
そうである。

(委員)
 国交省が策定している費用便益マニュアルによって、事業の費用便益分析を行っていると思うが、道路の便益は、走行時間の短縮など、道路整備によって利益を受ける人の便益しか算出されていない。
この地域の特殊性を考えると、山間地域が多くて、想像を超える災害により孤立集落が発生するなどのことも考えられる。
このような問題が起こりえる群馬県の場合は、どこか上信自動車道の一部が止まったときに、上信自動車道の隣を走っている国道の連絡をどうするかなど、防災の観点の検討も必要であると考える。
 事業の必要性を訴えるのに、広域的な防災的な視点も必要ではないか。
便益として、数値には表れないが重要なことだと思う。

(委員)
 上信自動車道が完成しても、国道は県で管理していくのか。

(群馬県)
 そうである。

(委員)
 そうすると、3本の道路が使えるということか。
 この会議の中でも、便益の考え方についていろいろ議論があるが、国交省の費用便益マニュアルは時間短縮、交通事故の防止、走行経費の減少の3つの指標しかない。
それ以外にも、例えば都市部であれば市街地の活性化とか、他にも便益になるような項目もあるかと思うが、現在の費用便益マニュアルでは、この3つでしか評価できないようになっているのも事実である。

(議長)
それでは、第4号議案「一般県道 植栗伊勢線 道路改築事業」の対応方針を決めたい。原案としては、「事業継続」となっている。原案通り決定してよいか。

【異議なしの声】

(議長)
それでは原案通り決定する。

県事業第5号議案 榛名南麓 2期地区 農山漁村地域整備交付金事業

【議案書により説明】

質疑・応答

(委員)
平成16年度に第1期地区が開通し、農業振興の効果があるとの説明があった。
個人的には早く全線開通することを望んでいるが、広域農道が全線開通した際に、県の農政部がどういう農業振興を図っていくのかも気になっている。
現在の農業振興計画について教えて欲しい。

(群馬県)
群馬県として榛名南麓広域営農団地整備計画書を策定しており、この中で農業振興について記載している。

(委員)
具体的にはどういう計画を予定しているのか。
農地整備もそうだが、整備しても農業振興が図れないでは困る。
広域農道を整備するからには、農業振興もセットで考えないといけない。

(群馬県)
農道周辺に農業産出施設や堆肥流通センター等を事業前に計画している。
広域農道で結ばれれば、周辺の農家が農業輸送で利用するようになり、流通の合理化や農業振興も図れるようになると考えている。

(委員)
 残る未買収地も来年度までに買収する見込みと記載されており、平成31年度に完成となっているが、このとおり事業を進めることができると考えてよいか。

(群馬県)
 特に事業には反対している地権者はいないことから、来年度には用地買収を完了し、工事を進捗させ、平成31年度には完成させたいと考えている。

(委員)
1.4キロメートルの事業区間内に未買収の地権者は何名いるのか。

(群馬県)
未買収の地権者は16名となっている。

(委員)
先ほど3名の反対者は買収したとなっているが、残りの未買収となっている事業区間は何キロメートルあるのか。

(群馬県)
約700メートルである。

(委員)
完成が平成31年度となっており、あと2年しかないが、難航した3名が用地買収に応じなかった理由は何か。

(群馬県)
事業自体に反対していた。

(委員)
事業に反対していた理由はなにか。

(群馬県)
農地を道路で分断され、営農がしづらくなるというのが主な理由となっている。
あとは、買収単価についても少し不満があったと思われる。
現在では、代替えの農地等の調整がうまくいき、ご理解いただいたところである。

(委員)
先ほどの道路事業とは違い、この事業は農業的な観点で事業の便益が算出され、農道沿線上で実際に営農されている人の出入りなどで事業の評価がされているようだが、一般的なアクセス向上といった観点の便益は入っていないのか。

(群馬県)
議案書の費用便益の表に「一般交通走行経費節減効果」とあるのがアクセス向上等に該当する便益となっている。

(委員)
アクセス向上に関する便益を算出する場合、農道が全線開通した時の交通量が現在の交通量に対してどの程度増加するのか等の想定が必要になると思うが、その点は想定しているのか。

(群馬県)
交通量を想定し、便益を算出している。

(委員)
営農走行経費算出に関するマニュアルを見ていないため、詳細が不明だが、議案書によると工事費用が2倍程度増額となっている。
これは、どういう理由でこのようになっているのか教えて欲しい。

(群馬県)
道路事業の費用便益マニュアルについては、現在価値化ということで、過去に投入した予算を現在価値に換算している。一方、農水省の旧の費用便益マニュアルは、現在価値に換算するようになっていなかった。

(委員)
 社会的割引率を用いて現在価値化していなかったということか。

(群馬県)
そうである。
それが費用便益マニュアルの変更により、社会的割引率を用いて、現在価値に換算することになり、過去に投資した費用の価値が上がり、工事費が増額となっている。

(委員)
なぜ、社会的割引率を考慮しなかったのか。
今のマニュアルは将来投資する予算についても、社会的割引率を考慮していないのか。

(群馬県)
将来投資する費用についても社会的割引率を適用し、現在価値化している。

(委員)
国交省のマニュアルは社会的割引率を考慮しているのか。

(群馬県)
考慮している。

(委員)
議案書に記載されている便益もかなり増額となっているが、これも同じような理由か。

(群馬県)
これは、便益の算出項目が変わり、事業実施により農業基盤が整備されることで、農産物の安定供給に寄与する便益が、新たに見込めるようになった。
このため、便益も増額となっている。

(委員)
農道沿線にはどんな農産物があるのか。

(群馬県)
梅や梅加工品、酪農等も盛んで牛乳や乳製品もある。

(議長)
それでは第5号議案「榛名南麓 2期地区 農山漁村地域整備交付金事業」の対応方針を決めたい。原案としては、「事業継続」となっている。原案通り決定してよいか。

【異議なしの声】

(議長)
それでは原案通り決定する。
この2事業をもって、重点審議事業の審議は終了した。
続いて、重点審議事業以外の事業について審議する。

県事業第1号議案 上信自動車道 国道353号 道路改築事業

(川島バイパス)

県事業第2号議案 上信自動車道 国道353号 道路改築事業

(祖母島~箱島バイパス)

県事業第3号議案 上信自動車道 国道145号 道路改築事業

(吾妻東バイパス)

質疑・応答

(委員)
 第1号議案~第3号議案は上信自動車道の事業となっている。
 非常に重要な路線になっていると考えるが、上信自動車道全体が開通するのはいつ頃を想定しているのか。

(群馬県)
現在、策定作業を進めている「はばたけ群馬・県土整備プラン」において、事業化している箇所については平成37年度を目標としている。

(委員)
一番遅れている箇所はどこか。

(群馬県)
まずは、全体の進捗状況や概要を説明したい。
上信自動車道については全体延長約80キロメートルの路線で、現在事業中の区間は約32キロメートルとなっている。
起点側の渋川西バイパスは、国交省が実施している。
金井バイパス、川島バイパス、祖母島~箱島バイパスについては、現在事業中で、工事を実施しており、平成31年度の開通を目指している。
吾妻東バイパス2期については、平成37年度を目標に事業を進めている。
吾妻東バイパスについては、先ほどの植栗伊勢線と同様に平成36年度完成を目標に事業を進めている。
吾妻西バイパスについては、平成33年度を目標に事業を進めている。
八ッ場バイパスについては、既に開通済となっている。
以上が事業化している箇所の概要となっている。

(委員)
八ッ場ダムの完成時期はいつ頃か。

(群馬県)
平成31年度末となっている。

(委員)
そうすると八ッ場ダムは完成しているが、道路は出来ていないということになるのか。

(群馬県)
そうである。

(委員)
調査区間になっている西側についての状況はどうなっているのか。

(群馬県)
調査区間になっている箇所はルートの検討を行っている段階である。
長野原~嬬恋バイパス区間については、概略ルートの検討を行っている。
長野県との境については、ルートも検討していない状況で、パンフレットに記載されているルートも変更になる見込みである。

(委員)
群馬県としては調査区間も事業化する予定なのか。

(群馬県)
できるだけ早く事業化したいと考えている。

(委員)
群馬県は草津温泉という非常に有名な観光地があり、上信自動車道ができる効果は非常に大きいと考える。また、八ッ場ダムも観光になる。こういったことを踏まえると可能な限り早く整備することが必要なので力を入れて進めてもらいたい。
県では5年に1回再評価を行っているのか。それとも3年に1回になったのか。

(群馬県)
 上信自動車道関連の事業は、補助事業で実施しており、国の基準で5年に1回再評価を行うこととなっている。
 直轄の事業については、3年に1回再評価を行うこととなっている。

(委員)
 平成36年度完成となると、あと1回再評価をする可能性があるのか。
 平成31年完成の第1号議案と第2号議案は、これが最後の再評価になることを期待したい。

(議長)
それでは第1号議案の「上信自動車道 国道353号 川島バイパス 道路改築事業」の対応方針を決めたいが、第2号議案及び第3号議案も同じ上信自動車道の事業となっているため、合わせて審議したい。原案としては、「事業継続」となっている。原案通り決定してよいか。

【異議なしの声】

(議長)
それでは原案通り決定する。

市町村事業第1号議案 町道 下原・西谷線 道路改築事業

質疑・応答

(議長)
簡単に事業の内容を説明して欲しい。

(甘楽町)

【議案書により説明】

(委員)
工業団地の造成をしているとのことだが、企業誘致の目途は立っているのか。
なかなか国内企業誘致も難しいと思うが。

(甘楽町)
既に誘致した2社については、セミオーダー方式で分譲に向けて取り組んでいる。そういった引き合いもあるので、引き続き事業に取り組んでいきたい。
近くの金井地区の工業団地も企業局に整備してもらっているが、そちらも引き合いがあるので、見通しは明るいと考えている。

(委員)
工業団地が近くにあるとのことだが、大型貨物が進入できるスマートインターチェンジになっているのか。

(甘楽町)
セミトレーラーが通れるスマートインターチェンジとなっている。

(委員)
工業団地の土地単価はいくらくらいか。

(甘楽町)
県企業局が造成中の工業団地の土地単価は未定である。
少し前になるが、過去に町で造成した工業団地の土地単価は坪5~6万円くらいとなっている。

(委員)
そのくらいの単価であれば、多くの企業が来ると思う。

(委員)
大型トレーラー対応のスマートインターチェンジとのことだが、先ほど話があったが大型車が通れるように既存のカルバートを拡幅すると説明があった。
これは、既存のカルバートを大型車が通れるように拡幅するのか。それとも新しくカルバートを追加するのか。

(甘楽町)
スマートインターチェンジから県道金井小幡線の間を連絡させなければならないが経費を抑えるため、既存の高速道路の側道を拡幅して道路を整備する計画で進めている。

(委員)
高速道路の下を通る部分は、大型トレーラーが通れるようになっているのか。

(甘楽町)
そうである。

(委員)
大型トレーラーが通れるように作り直すのか。

(甘楽町)
いえ、既にあるもので断面が高速道路下に確保されており、水路をボックスカルバートで埋設し、道路として利用し大型トレーラーが通れるようにする計画になっている。

(委員)
 高さも大丈夫なのか。

(甘楽町)
 大丈夫である。

(議長)
それでは市町村事業第1号議案の「町道 下原・西谷線 道路改築事業」の対応方針を決めたい。原案としては、「事業継続」となっている。原案通り決定してよいか。

【異議なしの声】

(議長)
それでは原案通り決定する。

(議長)
これで議案審議を終了する。
群馬県公共事業再評価委員会運営要領第14条により、名簿以外に公表を差し控える資料はあるか。

【特になしの声】

(議長)
それでは、本日の委員会資料のうち、公表を差し控える資料は「なし」とする。
以上で、「議事」は終了した。進行を、事務局に返す。

(事務局)
以上をもちまして本日は閉会とします。
委員の皆様には、長時間にわたり御審議を頂きありがとうございました。

閉会

(11時20分)