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【12月】みゆきだそば工房と農林大学校の連携 ~ソバの消費拡大を目指して~
コロナ禍によりそばの消費が低迷しています。その中で、そばの消費拡大を目指すため農林大学校の農と食のビジネスコースの学生2人が新たな製品の開発をおこないました。当センターでは管内の女性起業組織である「みゆきだそば工房」とのマッチングをおこないました。
1 ねらいと背景
渋川市はそばの生産が盛んで、地産地消の重要な品目のひとつになっています。コロナ禍により例年開催されている「みゆきだそば祭り」も中止となり、消費拡大が課題となっていました。その中で、農林大学校では農と食のビジネスコースの学生がそばの消費拡大のため、新たな製品の開発を目指しており、渋川地区農業指導センターでは、渋川市内で生産されたそば粉を使用し、手打ちそばを提供する「みゆきだそば工房(以下、そば工房)」とのマッチングをおこない、そばを利用した新たな製品の提案と試食会を支援しました。
2 取り組み成果
11月13日に、そば工房で、農林大学校の農と食のビジネスコースの学生からそば工房スタッフに対し、そば味噌とそば麹、そばを使用した菓子のレシピ説明がありました。そばの知識が豊富なそば工房スタッフも、そば味噌やそば麹(塩麹)は初めて食べたということで驚きの声があがっていました。そば味噌とそば麹はきゅうりにつけて試食をおこない、一般的な味噌や米麹と比較して甘みが少なく、さっぱりしていて、そばの付け合わせにぴったりという意見がありました。菓子では、パウンドケーキ、クッキー、そばきな粉、ローストそばの実が並び、そばの香りを活かしたお菓子にそば工房スタッフからは「お茶との相性がよい」、「家でも作ってみたい」といった声があり、学生も自身が作った製品に手応えを感じている様子でした。
3 今後の方向
そばの新たな活用と食材としての可能性が広がりました。今後、みゆきだそば工房での提供に向けて支援したいと思います。
そば工房スタッフへのレシピ説明
そば味噌(左上:長期、左下:即席)醤油麹(右)