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【6月】促成キュウリ天敵活用研修会を開催しました
更新日:2018年6月27日
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以前は群馬県で確認されていなかった土着天敵タバコカスミカメが平成28年に佐波伊勢崎管内で発見されました。そこで、促成キュウリにおいてタバコカスミカメを活用した防除体系に取り組み始めたほ場で現地研修会を開催し、生産者やJAと新技術の情報共有を図りました。
1 ねらいと背景
キュウリ栽培において、ミナミキイロアザミウマが媒介する黄化えそ病やタバココナジラミが媒介する退緑黄化病の蔓延が問題となっています。これに対して群馬県ではスワルスキーを利用した防除体系の取り組みが進められています。さらに平成28年に土着天敵タバコカスミカメが群馬県で発見されことから、これをスワルスキーと併用した防除体系が可能であるかを現地で確認しています。今回、この防除体系に取り組む生産者ほ場で現地研修会を開催し、生産者やJAと情報共有を図りました。
2 取り組み内容
- 期日:平成30年5月14日(月曜日)
- 場所:JA佐波伊勢崎たまむら営農センター管内キュウリ生産者ほ場
- 参集者:生産者、JA佐波伊勢崎担当者、農業技術センター、指導センター等
計20名
農業技術センターからは本年度のタバコカスミカメの試験内容を説明していただきました。指導センターからはクレオメを使ったタバコカスミカメの温存方法と防除効果について説明しました。
生産者からは「スワルスキーだけでも効果は十分高かったが、タバコカスミカメを併用することでスワルスキーの放飼量を減らしながら、薬剤散布量も減らすことができた」との意見もありました。
作業工程
- 平成29年12月27日:タバコカスミカメが定着したクレオメをハウス谷部に定植
- 平成30年1月20日:キュウリ定植
- 平成30年3月2日:スワルスキーカブリダニ放飼
3 今後の方向
群馬県ではタバコカスミカメを使った防除体系の事例が少ないため、次作の促成栽培でタバコカスミカメの定着程度・害虫発生状況等を調査し、普及の資料として活用します。
タバコカスミカメを確認している様子