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「西上州の農業農村」~下仁田ねぎ~
更新日:2018年1月18日
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上毛カルタでも「ねぎとこんにゃく下仁田名産」と読まれているとおり、下仁田町が産地として有名ですが、西部農業事務所管内では、高崎市吉井町、藤岡市、富岡市、安中市、甘楽町の多くの農家でも下仁田ねぎが栽培されています。
下仁田ねぎとは?
- 普通のネギと比べて太い。(直径4cm以上になるものも!)
- 緑の葉の部分が長く、一部が冬枯れしている。
- 生のままだと辛みが強いが、加熱すると甘みが強く、柔らかい食感になる。
ぐんまアグリネット「下仁田ねぎ」紹介ページ<外部リンク>
なぜ甘みが強く、柔らかいの?
植物を寒さにあてると、寒さに対応するため、含水量の減少、糖類や水溶性タンパク質の増加などの変化が起こります。
下仁田ネギは葉の一部が枯れている状態で出荷されていますが、葉が枯れる寒い時期まで下仁田ネギの収穫を遅らせて寒さにあてることで、甘みの強い、トロトロした柔らかい食感が生み出されています。
下仁田ネギの栽培
下仁田ネギは、前の年の秋に種まきを行い、翌年に収穫します。(一部地域では春に種まきを行います。)
気温が下がった10月下旬から収穫が始まり、12月に収穫の最盛期を迎えます。
下仁田ネギの食べ方
すき焼きをはじめとする鍋物のほか、アルミホイルで巻いてグリルで焼いた「焼きネギ」、かき揚げなどの揚げ物にしても、おいしくいただけます。
「焼きネギ」の作り方
材料(4人分)下仁田ねぎ 2本
- 下仁田ねぎの皮を多めにむき、根と青葉の部分を切って、白い部分だけにします。
- クッキングペーパーやアルミホイルで巻いて両端をねじります。(一巻き程度にするのがコツ!)
- 焼き網にのせて焼きます。(グリルでもOK。)火は遠火の中火。まんべんなく火が通るように時々焼き位置を変えましょう。
- 箸でつついて全体が柔らかくなったら火から下ろし、ゆっくりと包みを開きます。食べやすい大きさに切ってできあがり。
- お好みで唐辛子、しょうゆ、マヨネーズなどを付けるとおいしく召し上がれます。
出荷・販売とイベント
下仁田ネギは各地の市場を通じて販売されるほか、甘楽富岡地域の道の駅、沿道でも販売されています。
また、下仁田町では例年、下仁田ネギをPRするイベント「下仁田ねぎ祭り」が開催されています。2017年11月23日に開催された下仁田ねぎ祭りでは、農家がネギや農産物を直接販売するコーナーのほか、参加者が作り焼く「巨大ねぎま」などが実施されました。