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平成30年度 普及現地情報7月

更新日:2019年7月1日 印刷ページ表示

平成30年度「アグリ起業利根沼田」視察研修会の開催

 要約:管内女性起業者による「アグリ起業利根沼田」が沼田市の地域密着型農産物直売所「やさいの杜」を視察し、農と食をとおして群馬・利根沼田を元気にしていく取組や農福連携の事例を学びました。

1 ねらいと背景

 アグリ起業利根沼田は平成16年に設立され、女性起業者が相互の連携強化を図り、経営発展と農業農村地域振興に寄与することを目的に活動しています。今回は、女性農業者が運営していた「あぐり薄根」が移転して昨年6月に新たにオープンした農産物直売所「やさいの杜」を視察し、売れる商品作りに役立てるための消費者へのアプローチ方法やPRポイント等を学びました。

2 取組の内容

 6月13日(水曜日)にアグリ起業利根沼田会員及び利根沼田農業事務所普及指導課担当者の計11名の参加により、(株)稲姫ファーム 代表取締役 庭野正幸氏を講師に迎え、農産物直売所「やさいの杜」にて視察研修会を開催しました。「やさいの杜」は、あぐり薄根と地域の人の気持ちを受け継いだ地域密着型の直売所として昨年6月にオープンし、(株)稲姫ファームの地域交流拠点事業部門に位置づけられています。(株)稲姫ファームの3カ年事業計画では、農と食と人を結んで地域社会のあらゆる課題(雇用、高齢者、環境、福祉、観光、まちづくり)を解決することを目指しており、小ロット農産物の6次産業化の推進、農福連携の一環として、ヒュッケ(精神障害者就労支援施設)を直売所2階に誘致し、軽作業を委託しています。農と食をとおして、群馬・利根沼田を元気にしていく取組に参加者は学ぶことが多く、励みになりました。

3 今後の方向

 普及指導課では地域農産物を活用した6次産業化の推進による女性起業者の経営発展を目指し、これらも経営に活かせるよう活動を支援していきます。

視察研修の様子写真
視察研修の様子

TNしありー'Sの視察研修会の開催

要約:TNしありー’S会員の生産物が食材として提供されているホテルメトロポリタン高崎のレストランブラッスリーローリエにて視察研修会を開催しました。

1 ねらいと背景

 TNしありー’Sは、りんご、コンニャク、野菜等、経営内容は様々で、20代から50代まで幅広い年代の女性農業者の集まりで、仲間作り活動を主軸に、TNブランド商品制作、ロゴマークやTNしありー’S紹介冊子を作ってきました。今回、ホテルメトロポリタン高崎の群馬フェアに、会員が生産物を提供する機会を得たので、これをきっかけに料理を提供する立場の料理長から農業者に求める生産物等の講話をいただき、将来の農家経営に役立てました。

2 取り組み内容

 7月11日(水曜日)にTNしあり-’S会員と関係機関担当者の計14名で、ホテルメトロポリタン高崎のレストランブラッスリーローリエに伺い、総料理長 井田昭彦氏から「産地と技の饗宴~生産者の声を聴いて~」と題し、お話を伺いました。井田氏は食材を提供する農業者との繋がりを大切にしており、食材がどこでどのように生産されたものなのかを必ず現地を訪れて確認するこだわりが、料理に活かされ、食材の持つ美味しさを引き出していました。会員が提供した生産物がどのように調理され、どのように提供されているのか、そして料理長の思いを知るすばらしい機会となりました。料理人の期待に応える農産物をこれからも提供するため、意気込みを新たにしました。

3 今後の方向

 TNしありー’S会員の農業者としての意識向上のため、農産加工及び農業に関する知識や技術の習得を目的とした活動を支援していきます。

会員の生産物で作った料理写真
会員の生産物で作った料理

片品トマトセンター稼働~生産基盤の整備と更なる生産拡大を目指して~

要約:JA利根沼田片品トマトセンターに最新選果機が導入され、6月26日に起動式が行われ、7月2日から稼働しています。日量7,000箱から12,000箱に処理能力が向上し、生産拡大の基盤整備が図られています。

1 ねらいと背景

 片品村では、平成11年頃から他産業や他作物からの経営転換などによりトマトの生産者数、栽培面積が急速に増加し、平成29年は、生産者数72名、栽培面積29.1ヘクタール、販売額7億9,600万円となり、トマト専業経営が多くなってきました。平成5年と比較すると生産者数は3.2倍、栽培面積は5.8倍、販売額は約8倍に増加しましたが、トマトセンターの老朽化や生産拡大に対応が難しくなり、また、生産者数の増加による部会員の意思統一や将来的な方向性を明確化していく必要が生じ、普及指導課としてこれらの対応を支援しました。

2 取組の成果

 平成28年度に生産者への将来像アンケートの実施や取りまとめを行い、「尾瀬トマト戦略ビジョン」を策定しました。「尾瀬トマト戦略ビジョン」には、トマトセンターへの最新選果機の導入、生産拡大、生産性の向上、GAP導入などが盛り込まれ、生産者が一丸となって「10億円の販売を目指す」ことを目標としています。このような中、平成29年度産地パワーアップ事業により最新選果機が導入され、平成30年6月26日に起動式が行われ、7月2日から稼働しています。処理量は日量7,000箱から12,000箱に向上し、生産拡大の基盤整備も図られています。同日6月26日にはトマト出荷会議が開催され、出荷計画675,000箱(前年比108%)を出荷目標とし、出荷に関しての話し合いが行われました。また、普及指導課では、今年の栽培管理について講習を行うとともに「尾瀬トマトGAPチェックシート」を配布して安全安心な取組みについて支援を行いました。

3 今後の方向

 糖度調査、品質調査を実施するとともに、トマト部会中間検討会、GAPチェックリストの集計、生産拡大に伴う事業説明会などを関係機関と連携し行っていきます。

トマトセンター起動式写真
トマトセンター起動式