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平成30年度 普及現地情報8月

更新日:2019年7月2日 印刷ページ表示

第60回全国リンゴ研究大会秋田大会への参加 ~県外産地の視察と情報交換~

要約:平成30年7月26日から27日、秋田県にて「第60回全国リンゴ研究大会」が開催され、利根沼田管内のリンゴ生産者34名が参加しました。県外の生産者や試験場の取組を学び、有意義な視察となりました。

1 ねらいと背景

 全国リンゴ研究大会は、全国果樹研究連合会が主催となって、日本国内の主要なリンゴ産地にて開催されています。第60回が「果樹産業の未来を拓くイノベーション!」をテーマとして、7月26日(木曜日)から27日(金曜日)に秋田県で開催されることにあわせ、新技術や新品種等による産地振興のため、管内生産者に呼びかけ参加しました。

2 取組の成果

 1日目は講演及び事例発表が行われました。今年は管内でのダニの発生が非常に多く、発表内容のうち「天敵の保護によるダニの防除」について多くの参加者が興味を示していました。発表後の交流会でも現地の生産者及び試験場職員から詳しい防除方法を学びました。 2日目は園地及び果樹試験場の視察を行い、1日目に発表された内容について現場を見ながら説明を受けました。試験場では、昨年10月に収穫してスマートフレッシュ処理を行った秋田県育成品種「ゆめあかり」の試食が振る舞われました。収穫直後は酸味が強すぎる品種でしたが、試食時は適度な酸味とみずみずしさがあり、参加者は品種に対するスマートフレッシュ処理の適性について学びました。 利根沼田地域から生産者34名が参加しましたが、若手農業者の参加も多く、今後の参考になる有意義な視察となりました。

3 今後の方向

  秋田県を中心に他産地の取組を知ることができました。大会中、参加者は他産地の生産者と積極的に情報交換を行っていました。今回のような交流の機会があれば参加の推進を行い、生産者の技術及び知識の向上につなげていきます。 また、県内や管内における生産者同士の交流会を関係機関と連携して開催し、生産者の育成に努めたいと思います。

現地視察の様子写真
現地視察の様子

若手コンニャク組織「Door」への支援 ~ほ場巡回による生育状況視察と情報交換~

要約:若手コンニャク組織「Door」の会員のほ場を巡回し、今年の生育状況を観察しながら栽培管理について情報交換を行いました。

1 ねらいと背景

 「Door」の会員は16名で、利根沼田地区だけでなく高山村や渋川市の農家も参加しています。共同管理の試験ほ場では肥料の比較試験を実施しており、栽培技術の向上と会員同士の情報交換を目的に活動しています。普及指導課では、地域農業の活性化を図るため若い担い手組織への支援を行っています。

2 取組の成果

 7月25日に会員16名全員が参加し、それぞれのほ場を巡回しました。肥料会社から提供された資材を施用したほ場を中心に雹害を受けたほ場なども見て回り、コンニャクの生育状況や病害の発生状況を見ながら情報交換を行いました。 今年は植付け後から高温が続き、出芽開葉の遅れたほ場では生育の停滞や葉焼け症状も発生していました。特に1年生のほ場で影響が大きいため、来年用の種芋への影響が心配されます。また、巡回終了後には普及指導課職員から今後の管理や病害防除の注意点について助言や指導を行いました。

3 今後の方向

 会員同士の情報交換で、栽培だけでなく消費者へのアピールも重要だという意見もあり、今後は消費拡大につながる活動についても検討していきます。

こんにゃく生育状況写真
こんにゃく生育状況

道の駅「尾瀬かたしな」オープン ~観光客と住民の交流、農業と観光のPR拠点として期待される~

要約:道の駅「尾瀬かたしな」が7月21日にオープンしました。農産物直売所は、トウモロコシやトマトなど多くの農産物などが並べられ、村民キッチンでは村内女性がピザや手作り料理を販売し、長蛇の列ができ大賑わいのオープンとなりました。また、道の駅名物「花豆ソフトクリーム」や「トマトソフトクリーム」は大好評です。

1 ねらいと背景

 片品村では、道の駅「尾瀬かたしな」の整備の一環として、農産物直売所や村民キッチン、農産物加工所の整備を行ってきました。農産物直売所出荷組合においては、平成29年2月から発起人会を発足させ、組織づくり、運営方法や販売方法などの検討を行い事前に準備を進めてきました。

2 取組の成果

 道の駅「尾瀬かたしな」が7月21日にオープンしました。農産物直売所は、トウモロコシやトマトなど多くの農産物が並べられ、村民キッチンでは村内女性が、ピザや手作り料理を販売し、長蛇の列ができ大賑わいのオープンとなりました。普及指導課では、平成29年10月に道の駅農産物直売所出荷組合が創立された時から、組合を通じて栽培品目の検討、栽培講習会、販売に対しての心構えなどについての勉強会を開催し、新規導入品目としてたらの芽(ぐんま春王)の導入、地場産小麦の生産などを支援してきました。農産物直売所出荷組合には、「生産物や荷づくりを見れば生産者の思いが伝わるため丁寧に行うことが大切」と話をしてきました。店頭に並んだ農産物は品質がよく、どれも丁寧に荷づくりされていました。

3 今後の方向

 農産物の販売状況や荷づくり方法、品質管理、販売方法について生産物をチェックしながら支援を行っていきます。また、秋のリンゴの販売に向けて生産指導や農産物加工組織への加工品開発などの支援を行う予定です。

直売所の様子写真
直売所の様子

第1回リンゴ新規就農者セミナーの開催 ~先輩農業者の園地巡回による意見交換会~

要約:利根沼田管内のリンゴ新規就農者を対象とした「リンゴ新規就農者セミナー」を開催しました。地域の先輩農業者の園地を巡回することで特色ある栽培方法に触れ、新たな刺激を受けるとともに活発な意見交換により知識・技術の向上を図りました。

1 ねらいと背景

 利根沼田管内は県内一のリンゴ産地となっており、毎年数名の新規就農者等が産地の担い手としてリンゴ栽培を始めています。産地の維持発展のためには新規就農者等の定着・育成支援が重要であり、仲間づくりや栽培技術の向上を目的に就農5年以内の農業者を対象にセミナーの開催を行っています。

2 取組の成果

 8月10日開催の第1回リンゴ新規就農者セミナーでは、樹体の仕立て方の違いによる栽培管理にスポットを当て、セミナー参加者6名のもと、みなかみ町(普通樹)、沼田市(わい化)、川場村(高密植)の3カ所を園地巡回し、各地域を代表する先輩農業者(農業青年士等)の栽培方法や取り組みについて話を伺いました。園ごとの夏期管理や仕立て方の違いによる樹体の状況などを肌で感じることで、新たな刺激を受けるとともに活発な意見交換が行われ、知識・技術の向上を図ることができました。

3 今後の方向

 今後も地域の広域的な意見交換の場を作り、新規就農者等の仲間づくりを行うとともに今年度は全4回のセミナーを開催し、さらなる定着・育成支援を行っていきます。

園地巡回の様子写真
園地巡回の様子