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平成30年度 普及現地情報9月

更新日:2019年7月2日 印刷ページ表示

平成30年度利根沼田こんにゃく立毛共進会の開催

要約:日本一のコンニャク産地である利根沼田地域で、立毛共進会のほ場審査を行いました。

1 ねらいと背景

 利根沼田地域では、農家の栽培技術や意欲の向上を目的に立毛共進会を毎年開催しており、今年度も出品ほ場の審査を行いました。

2 取り組み内容

 利根沼田コンニャク研究会と利根沼田農業事務所の共催により、8月27日に利根沼田地域の立毛共進会ほ場審査が開催されました。出品されたほ場は、各市町村の地区審査から選ばれた22点(種玉の部8点、販売玉の部14点)が出品されました。品種は「あかぎおおだま」が6点、「みやままさり」が16点で、「みやままさり」は作業性の良さから栽培面積が徐々に増加しており、立毛共進会の出品割合も年々増えてきています。今年は、植付時期から高温が続き7月に降雨がほとんど無かったため、小さいコンニャクほど高温や干ばつの影響を受けています。出芽後の腐敗や葉先が枯死する症状が地域全体で発生しています。コンニャクにとって厳しい夏ですが、出品されたほ場はよく管理されているほ場ばかりで審査員は評価に苦慮している様子でした。審査には研究会役員や関係機関の担当職員があたり、県の審査へ出品する6点(種玉2点、販売玉4点)が選出されました。

3 今後の方向

 来年2月には利根沼田地区の農家を集めた実績検討会を開催し、県審査へ出品した6名に管理状況や経営内容について発表してもらう予定です。このような取り組みにより、地域のコンニャク栽培技術の向上や経営安定に役立て、さらなる産地発展を目指します。

こんにゃく立毛審査の様子写真
こんにゃく立毛審査の様子

利根沼田地区農作業受託に係る研修会の開催~効率的なほ場管理、農作業安全を目指して~

 要約:利根沼田地区農作業受託者協議会では、低コスト化や農作業の労力軽減を目指したICT技術と農作業安全等について、メーカーや技術支援課普及指導室、普及指導課職員を講師として研修を行いました。

1 ねらいと背景

 利根沼田地区では各生産組織やJAからなる受託者協議会が中心となり、水稲の収穫作業等の受託作業を行っていますが、近年は生産者の高齢化に伴い受託面積が増加傾向にあります。そこで本年は、より低コスト・効率的な農作業やほ場管理を目指したICT技術の活用と、近年は農作業事故の発生も多くなっていることから、農作業安全について普及指導課職員を講師として研修を行いました。

2 取組の成果

 8月30日に利根沼田振興局庁舎において、生産者23名、JA、関係機関が参加し、研修会を開催しました。まず、技術支援課普及指導室から水田におけるICT技術全般について説明を行った後、参加した3メーカーから、スマートフォンやパソコンで使えるほ場管理システムや、農業機械と連動したICT技術の活用などについて説明しました。作業中に収量・品質を計測できる収量コンバインのセンサーの展示などもあり、参加者は積極的に質問するなど関心を寄せていました。また普及指導課からは、農作業安全や水稲の収穫適期について説明しました。

3 今後の方向

 今後、生産者の高齢化に伴い受託作業面積の増加が予測される中で、受託者協議会の役割も増していくと思われます。普及指導課は研修会を始め、協議会としての活動強化も含めて関係機関と協力して利根沼田地域の水田農業を支えていくため、引き続き支援を行っていきます。

農作業受託研修会の様子写真
農作業受託研修会の様子