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平成30年度 普及現地情報2月

更新日:2019年7月2日 印刷ページ表示

包装資材勉強会と食品表示研修会の開催

要約:農産物直売所出荷者や加工起業者を対象に、農産物加工品の販売に欠かせない包装資材の勉強会と食品表示法に対応するための食品表示研修会を開催しました。

1 ねらいと背景

 農産物加工品の販売に欠かせない包装資材は、種類が豊富で選ぶときに困るという意見があります。そこで、包装資材や包装容器について、商品評価に関わる外観、特徴、保存方法等役立つ情報を提供し、起業活動の向上に役立てる勉強会を開催しました。
 また、平成32年4月から完全施行される一元化された食品表示法に対応するため、従来の制度からの変更点等を学ぶ研修会を開催しました。

2 取組の成果

(1)包装資材勉強会

 1月22日、利根沼田振興局において、利根沼田管内の加工起業者を対象に包装資材勉強会を開催しました。「株式会社いけはた」の池畠健一氏をはじめ、メーカー4社から商品の説明を受けました。その後、出荷用パックや出荷箱等についてメーカーと個別相談を行い、サンプル提供の約束を取る人もいました。

(2)食品表示研修会

 1月24日、同振興局において、利根沼田管内の農産物直売所出荷者や加工起業者を対象に食品表示研修会を開催しました。食品表示基準や栄養成分表示について、利根沼田保健福祉事務所から説明をいただきました。管内農産物直売所で販売されている加工品を具体例に解説され、理解がしやすかったですが、栄養成分表示の義務化への準備が進んでいるのかどうか心配されます。

3 今後の方向

 包装資材や食品表示に関する研修会は今後も開催します。特に栄養成分表示については、完全施行時に慌てないように制度の周知を行っていきます。

食品表示研修会の様子写真
食品表示研修会の様子

平成30年度農村女性リーダー視察研修会の開催

要約:農村女性リーダーを対象として、茨城県古河市の「お茶の丸太園」のグリーンツーリズムの取組を視察しました。

1 ねらいと背景

 農業・農村の活性化のためには、男性だけでなく、女性が自らの経営を見つめ直し、自主的かつ多様な活動を行うことが必要と考えられます。そこで、県外の先進農家の経営理念と地域特性を活かした農業について研修するとともに、情報交換や交流を図り、今後の農業振興に役立てるための視察研修会を開催しました。

2 取組の成果

 1月29日に茨城県古河市で家族一丸となってグリーンツーリズムに取り組む「お茶の丸太園」を訪問しました。同園は18代続く老舗で、四世代が同居し協力し合いながら、お茶を生産・販売しており、加えて先祖代々受け継いできた大谷石造りの建物を利用して、おせんべい焼きやお茶の体験等のグリーンツーリズムに取り組んでいます。
 今回、お茶淹れ体験とお茶の種子オイルを原料としたリップクリーム作りも体験し、美味しいお茶を淹れるポイント(1.お湯の温度 2.お湯の量 3.お茶っ葉の量 4.浸出時間)を学ぶとともに、農業への理解を促進する取組について研修でき、皆が刺激を受けていました。帰りの車内では、群馬県農村生活アドバイザー協議会の総会の時期や名称、利根沼田農村生活アドバイザー協議会の活動について意見交換を行いました。

3 今後の方向

 女性農業者や後継者の活動について学び、農村女性リーダーの資質向上の一助となりました。今後も、レベルアップしていけるようリーダー組織の活動を支援していきます。

お茶園視察の様子写真
お茶園視察の様子

平成30年度農業経営基礎講座の開催

要約:農業経営に関わる基礎知識の習得を支援するため、農業経営基礎講座(第1回及び第2回)を開催しました。

1 ねらいと背景

 青色申告や税務に関する知識の習得は、農業経営の発展に欠かせないことの一つです。昨年度までは新規就農者を対象に複式農業簿記講座を開催していましたが、今年度は簿記のしくみにプラスして税務知識の習得も目的とし、農業経営基礎講座を開催しています。また、新規就農者だけでなく経営移譲を控えた農業者等も対象としています。

2 取組の成果

 税理士・中小企業診断士の田子宏美氏(田子会計事務所副所長)を講師に、農業経営基礎講座(第1回および第2回)を開催しました。第1回は12月12日に開催し、白色申告と青色申告の違いや確定申告についてなどの初歩的な内容から、消費税のしくみや間近に迫った消費税改正のポイント等について学習しました。第2回は1月17日に事業継承や法人化、節税など、より実践的かつ発展的な内容を学習しました。事業継承には10年程度の準備期間が必要とのお話もあり、参加者からは「ちょうど経営移譲を検討しているのでとても勉強になった」といった声が聞かれました。

3 今後の方向

 今後は、第3回から第6回講座として複式農業簿記の基礎知識を習得するための講座を予定しています。また来年度以降も税務に関する講座を継続して開催し、経営力向上を支援していきます。

経営基礎講座の様子写真
経営基礎講座の様子

利根沼田若手農業者交流会の開催 ~TN Future Dialogue 2019 ~

要約:管内の青年農業者同士の交流を目的に、青年農業士有志の主催により「利根沼 田若手農業者交流会」を開催しました。

1 ねらいと背景

 利根沼田地域では、新規就農者が毎年30名前後おり、45才未満の青年農業者数は約500名(平成30年実態調査より)となっています。農業青年クラブ解散後は地区や生産部会ごとの交流が主となっており、広域での青年農業者同士の交流の場が少なくなっています。そのような中で平成26年度から青年農業士の有志が中心となり「利根沼田若手農業者交流会」を開催し、情報交換の場を設けています。

2 取組の成果

 1月31日に利根沼田振興局において「利根沼田若手農業者交流会」を開催しました。前半の交流事業には管内農家、関係者等52名が参加し、ぐんま農業フロントランナー養成塾卒塾生3名による活動発表と意見交換を行われ、農業経営士や農村生活アドバイザーから応援メッセージが送られました。また、実行委員長から出席者に向けて、「通知だけではなかなか出る気になれないと思う。地域の若手農業者、後継者にこのような交流の場に参加するよう声がけをお願いしたい」との意見がなされました。後半は場所を沼田市内へ移し、懇親会を開催しました。名刺交換や歓談する中で交流は広がり、新たな人脈、活力を得た充実した時間となりました。

3 今後の方向

 本交流会は将来のリーダー育成、新規就農者の仲間作りの役割を担っています。開催回数も5回目となり、今回からは新たな実行委員長が中心となって開催に至りました。参加者からは「年1回の開催ではもったいない」との声もありました。今後も継続していくとともに、開催方法や参集方法などを実行委員とともにに再検討していきたいと考えています。

交流会の様子写真
交流会の様子